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J-GLOBAL ID：201702288550866299   整理番号：17A0763478

6重結合錯体を実現するための配位戦略

A coordination strategy to realize a sextuply-bonded complex

著者 (4件)： Chen Yue (Institute for Catalysis, Hokkaido University, Kita 21 Nishi 10, Kita-ku, Sapporo 001-0021, Japan. [e-mail]) ,  Hasegawa Jun-ya ,  Yamaguchi Kazuya ,  Sakaki Shigeyoshi
資料名： Physical Chemistry Chemical Physics  (Physical Chemistry Chemical Physics)
巻： 19  号： 23  ページ： 14947-14954  発行年： 2017年 
JST資料番号： A0271C  ISSN： 1463-9076  CODEN： PPCPFQ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： より高次の多重結合の合成は,化学において大きな課題である。しかしながら,低温の不活性マトリックス中のMo₂を除いて,六重結合を有する安定な化合物は,これまで報告されていない。本稿では,筆者等は,完全活性空間二次摂動論(CASPT2)および密度汎関数理論計算に基づく二核遷移金属錯体に六重結合を構築する戦略を提案する。二核コアM₂(M=W,MoおよびRe⁺)の両方のM-M末端を2つの中性の電子ドナー配位子でキャッピングすると六重結合が実現できる。提案された配位子は,配位によりM₂コアを安定化させ,占有空間内の6つの結合軌道を保存し,δ-δ^*励起の電子配置の重みを抑制する。これらの錯体の計算された大きな形成エネルギーは,合成の大きな可能性を示している。電子構造と六重結合の相互作用を詳細に解析した。Copyright 2017 Royal Society of Chemistry All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST

シソーラス用語： 化学結合 ,  *二核錯体 ,  *遷移金属錯体 ,  摂動論 ,  電子励起 ,  ドナー ,  *配位子 ,  電子配置 ,  電子構造 ,  エネルギー ,  CASSCF法 ,  タングステン錯体 ,  モリブデン錯体 ,  レニウム錯体
準シソーラス用語： 形成エネルギー ,  多重結合 ,  電子ドナー ,  配位錯体 ,  *六重結合 ,  CASPT2法

分類 (2件)： 第6族,第7族元素の錯体  (CE01080F) ,  分子の電子構造  (BH05010Q)

タイトルに関連する用語 (2件)： 錯体 ,  戦略