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J-GLOBAL ID：201702288852350827   整理番号：17A0641376

揮発を抑えた新規な酸無水物系エポキシ硬化剤

著者 (1件)： 永島田貴之 (新日本理化)
資料名： 月刊Material Stage  (マテリアルステージ)
巻： 17  号： 1  ページ： 68-74  発行年： 2017年04月10日 
JST資料番号： L5969A  ISSN： 1346-3926  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 酸無水物系エポキシ硬化剤は,低粘度で樹脂との混和性に優れ,ポットライフが長く,硬化物の特性が良好な上に,アミンよりも安全性に優れる。しかし,揮発性なために,特に薄膜用には,装置や環境の汚染や,硬化物の特性の低下を起こし易い。分子構造を制御し,不揮発性の酸無水物を開発した。その酢酸ブチル溶液は低粘度で,30μm膜の硬化時でも揮発せず,透明な膜を与える。得られた硬化膜は,耐熱性,耐化学性,密着性に優れ,水蒸気バリヤ性を有する。吸湿すると遊離酸を生じるので,保管,取扱いには注意が必要である。粘膜に対しては強い刺激性があるので,換気や保護具等の安全衛生対策も必要である。本品は,コーティング用途に最適である。

シソーラス用語： *架橋剤 ,  *エポキシ樹脂 ,  *酸無水物 ,  ポットライフ ,  製品 ,  被覆材 ,  *非揮発性
準シソーラス用語： *製品紹介

分類 (4件)： 橋かけ剤とその触媒  (YH05020Y) ,  芳香族単環カルボン酸エステル・カルボン酸無水物・酸ハロゲン化物  (CF05190E) ,  各種塗料  (YJ03060I) ,  エポキシ樹脂  (YH07040I)

引用文献 (5件)：

• スイス特許CH211116, Trey Actiengesellschaft Gebr. D
• 労働省労働基準局長通達,基発第477号(1976)
• 特開2010-106226号公報
• 垣内弘編著,′′新エポキシ樹脂′′,昭晃堂(1985)
• エポキシ樹脂技術協会編,管理者用正しい取扱いの手引き(2003), 33

タイトルに関連する用語 (3件)： 揮発 ,  酸無水物 ,  エポキシ硬化剤