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J-GLOBAL ID：201702289314666567   整理番号：17A0560488

西表島網取湾のウダラ川における魚類相および甲殻類相

著者 (5件)： 井上太之 (東海大 沖縄地域研セ) ,  水谷晃 (東海大 沖縄地域研セ) ,  北野忠 (東海大 教養) ,  南條楠土 (水産大) ,  河野裕美 (東海大 沖縄地域研セ)
資料名： 西表島研究  (Study Review of Iriomote Island, Okinawa Regional Research Center, Tokai University)
巻： 2015  ページ： 19-32  発行年： 2016年12月01日 
JST資料番号： L8455A  ISSN： 2185-0011  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究で著者らは,西表島網取湾のウダラ川における生物の種組成を調べるために,季節ごとの目視観察を実施した。ウダラ川において,汽水域,淡水域および移行域を佐田えて調査地点を設置し,それぞれにおいて,2012年11月,2013年2,6,9月に,シュノーケリングと目視で,魚類および甲殻類の観察を行った。調査の結果,および2016年の追加記録を表にして示した。魚類は,種の分布は場所および季節で多様であったが,その44.6%は周年観察されるものであり,淡水域は汽水域よりも観察される種が少なかった。また,過去記録との比較から,過去(2011年)には記載がなかった種が9種あった。ウダラ川の純淡水魚は観察されず,周縁性および回遊性魚類であった。淡水域のみで観察された魚類はハゼ亜目魚類のみで希少性の高い魚類の生息が示唆された。甲殻類についても魚類と同様に,種の分布は場所および季節で多様であったが,その52.6%が周年観察された。過去の記録(2011年)との比較では,20種が過去に掲載がなかった。本調査では,外来種は観察されなかったことから,今後も,八重山諸島における外来種の甲殻類の持ち込みに関する,充分な注意が必要であることがわかった。

シソーラス用語： 島 ,  *沖縄県 ,  *河川 ,  生息分布 ,  *生物相 ,  魚類 ,  甲殻類 ,  生物多様性
準シソーラス用語： 西表島 ,  種多様性

分類 (1件)： 生態系  (EE01040P)

タイトルに関連する用語 (4件)： 西表島 ,  湾 ,  魚類相 ,  甲殻類