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J-GLOBAL ID：201702289338877268   整理番号：17A0590745

石垣島におけるgPhone重力計観測

著者 (3件)： 名和一成 (産業技術総合研 地質調査総合セ 地質情報研究部門) ,  望月一磨 (産業技術総合研 地質調査総合セ 地質情報研究部門) ,  今西祐一 (東大 地震研)
資料名： 東濃地震科学研究所報告  (Report of Tono Research Institute of Earthquake Science)
号： 38  ページ： 81-84  発行年： 2017年03月 
JST資料番号： L5726A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 米国Micro-g LaCoste社製gPhone重力計を石垣島の坑道内に設置し,約900m離れたVERA局の超伝導重力計(SG)による観測データとの比較を行った。観測期間は,2016年8月から2017年1月であるが,雷による停電などのトラブルによって連続観測が阻害され,比較に使用できた期間は約2カ月間である。SG記録との比較から,潮汐応答および気圧応答を除去することができ,gPhoneに固有の残差重力値の変化が求まった。得られた残差重力の変化は独特のパターンを示したが,この結果は降雨応答モデルによる重力変化パターンとよく一致し,重力計上方の土壌内への降雨の滲透と流出によるものと解釈された。

シソーラス用語： 重力計 ,  潮汐 ,  気圧 ,  *降雨 ,  応答 ,  浸透率 ,  流出 ,  観測 ,  沖縄県 ,  *重力測定 ,  石垣島 ,  超伝導重力計 ,  比較観測

分類 (1件)： 測地学  (DC02000X)

引用文献 (10件)：

• Imanishi, Y., T. Sato, T. Higashi, W. Sun and S. Okubo, A Network of Superconducting Gravimeters Detects Submicrogal Coseismic Gravity Changes, Science, 306, 476-478, 2004.
• 三浦哲・山本希・市來雅啓・出町知嗣・立花憲司・佐藤俊也、吾妻山周辺の観測網強化、東濃地震科学研究所報告、No.36,129-138,2016
• 望月一磨・名和一成・鈴山智也、GPSコモンビュー法によるgPhone重力計内蔵ルビジウム発振器の周波数測定,日本測地学会第126回講演会要旨集,179-180,2016.
• 望月一磨・名和一成・鈴山智也、重力観測点におけるルビジウム発振器の周波数測定、測地学会誌(投稿中)
• Nawa, K., N. Suda, I. Yamada, R. Miyajima, and S. Okubo, Coseismic change and precipitation effect in temporal gravity variation at Inuyama, Japan: A case of the 2004 off the Kii peninsula earthquakes observed with a superconducting gravimeter, J. Geodyn., 48, 1-5, 2009.

タイトルに関連する用語 (3件)： 石垣島 ,  重力計 ,  観測