抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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農業集落排水施設で発生する汚泥や屎尿・浄化槽汚泥を,脱水乾燥して固形肥料とし,その脱水時の分離濾液は好気性消化液肥として活用することは極めて有用である。乾燥に必要な熱源として自然エネルギーの太陽熱温水器を用いるシステムを開発し,これが沖縄県の北大東村汚泥再生センターに導入されたので,この事例を紹介する。汚泥の脱水には多重板型スクリュープレス脱水機を採用した。乾燥には60~80°の温水を熱源として循環空気の冷却・加熱を繰り返す低温除湿型乾燥機を用いることから,太陽熱温水器の利用が可能である。当該施設における本システムのフローを示した上で,その運転状況を紹介した。太陽熱温水器の温水温度は季節によって変動するものの乾燥汚泥含水率は30%前後でほぼ満足な結果であった。得られた肥料の肥効成分およびその地域需要についても触れ,自然エネルギーを有効利用するシステムの発展と普及を目指す抱負を述べた。