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J-GLOBAL ID：201702289723267401   整理番号：17A0930043

非共鳴X線磁気回折による初めての多層膜観察

First Observation of Non-resonant X-ray Magnetic Diffraction for Multilayers

著者 (6件)： SHIMOYAMA Hidefumi (Gunma Univ., Gunma, JPN) ,  OSAWA Tokiko (Gunma Univ., Gunma, JPN) ,  WATANABE Hiromi (Gunma Univ., Gunma, JPN) ,  SUZUKI Kosuke (Gunma Univ., Gunma, JPN) ,  SAKURAI Hiroshi (Gunma Univ., Gunma, JPN) ,  ITO Masahisa (Gunma Univ., Gunma, JPN)
資料名： Key Engineering Materials  (Key Engineering Materials)
巻： 698  ページ： 3-7  発行年： 2016年 
JST資料番号： D0744C  ISSN： 1013-9826  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： スイス (CHE)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： Co/Pd多層膜は,垂直磁気異方性(PMA)を示すと報告されている。この特性は,高密度磁気記録媒体に有用である。一方,X線磁気回折(XMD)は,別々にスピンおよび軌道磁気フォームファクタを測定することを可能にする実験である。これらのフォームファクタは,スピンと軌道磁気モーメントの密度の空間分布のフーリエ変換である。そこで本研究では,Co/Pd多層膜のPMAの原因を明らかにすることを目的に,スパッタ法を用いてCo/Pd磁性多層膜の調製を試みた。そして,XRD測定と振動試料磁力計(VSM)によって,得られた試料の格子定数および磁気ヒステリシス曲線を特徴づけた。その結果,1)XRD測定は,より薄いPd層を有する試料がより短い格子距離を有し,VSM測定は,薄いCo層および厚いPd層の試料が垂直磁気異方性の試料に近いことを示した。2)最後に,XMDを初めてCo/Pd多層に適用し,磁化方向の逆転によるX線回折強度の変化の観測に成功した。などの知見を得た。

シソーラス用語： *コバルト ,  *パラジウム ,  *多層膜 ,  *垂直磁気異方性 ,  *X線回折 ,  磁気モーメント ,  強磁性体 ,  スピン ,  密度分布 ,  Fourier変換 ,  スパッタリング ,  磁力計 ,  格子定数 ,  磁気ヒステリシス ,  磁化特性 ,  シンクロトロン放射 ,  *磁気的性質 ,  *磁気記録装置 ,  *X線磁気回折 ,  軌道磁気モーメント ,  試料振動型磁力計
準シソーラス用語： 磁化方向 ,  振動試料磁力計

分類 (2件)： 電子・磁気・光学記録  (NC06020F) ,  磁気的性質  (WB02020J)

タイトルに関連する用語 (4件)： 共鳴 ,  X線磁気回折 ,  多層膜 ,  観察