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J-GLOBAL ID：201702289805161977   整理番号：17A0137607

公共牧場の活性化に向けて 草地管理の高度化のための家畜行動データの利用

著者 (1件)： 渡辺也恭 (農業技術研究機構 北海道農研セ)
資料名： 日本草地学会誌  (Japanese Journal of Grassland Science)
巻： 62  号： 4  ページ： 216-220  発行年： 2017年01月15日 
JST資料番号： Y0119B  ISSN： 0447-5933  CODEN： NSGIDM  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 草地の永続的で安定的な維持管理に向けて採食行動や排泄行動などの実態把握を可能にする動物行動データの取得システムについて解説した。本稿では特に牛の糞尿の成分や排泄量を予測するためのデータ利用について紹介した。これまでに報告されたデータからウシ1頭当たりの糞尿量とその成分(水分,窒素,リン酸,カリウム)が分かっていた。これを検証するために,著者が開発した牛用の簡易GPS首輪を用いて,山梨県八ヶ岳牧場にて試験を実施した。その結果,ウシの滞在地点や移動軌跡を把握することができた。ただし今回は草地面積が広く,放牧頭数も多かったためウシの実際の糞尿分布の調査はできなく,滞在時間と糞尿分布の関連について検証はできなった。以上簡易GPS首輪の効果は確認できたので,今後は実際に糞尿の実測が可能な草地にて再度検証する予定であることを述べた。

シソーラス用語： 情報利用 ,  牧場 ,  牧草地 ,  動物行動 ,  摂食 ,  排泄 ,  *屎尿 ,  山梨県 ,  ウシ ,  飼育管理 ,  放牧 ,  土壌管理 ,  *牧草 ,  GPS ,  公共牧場 ,  草地管理 ,  家畜
準シソーラス用語： GPS【位置決め】 ,  採食行動 ,  動物移動

分類 (1件)： 農業土木  (FB02000W)

引用文献 (22件)：

• 相沢壮吉(1969)家畜糞尿の排泄量とその性状.家畜糞尿処理利用の知識とその実際(中央畜産会編集),中央畜産会,東京,p39-59
• Auerswald K, Mayer F, Schnyder H (2010) Coupling of spatial and temporal pattern of cattle excreta patches on a low intensity pasture. Nutr Cycl Agroecosyst 88 : 275-288
• During C, Weeda WC (1973) Some effects of cattle dung on soil properties, pasture production, and nutrient uptake. N Z J Agric Res 16 : 423-430
• Hakamata T (1980) Evaluation of cattle excreta on pasture fertility. J Japan Grassl Sci 26 : 201-207
• 原島徳一・平島利昭(1989)草地の利用と維持管理.粗飼料・草地ハンドブック(高野信雄・佳山良正・川鍋祐夫 監修),養賢堂,東京,p250-314

タイトルに関連する用語 (6件)： 公共牧場 ,  活性化 ,  草地管理 ,  高度化 ,  家畜 ,  行動