抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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なぜある本国資源は海外進出先国市場において活用でき,他の資源は活用できないのか。筆者らは本国資源の企業特殊優位化の論理として「リソース・リポジショニング・フレーム(以下,RRPフレーム)」を開発している。RRPは,本国資源が現地市場における顧客選好が高く,希少性が高い場合に,企業特殊優位となり競争優位の源泉として機能すると推論する。しかしRRPには,実証データが不足している。そこで本稿ではイトーヨーカ堂の中国・成都地区への市場参入初期段階のケースを用いてRRP仮説を検証する。分析の結果,本国資源は現地市場においてリポジショニングして活用されている。またリソース・リポジショニングは参入初期段階における企業業績に正の影響を与えている。加えてRRPは,移転と再構築に時間を要する資源と現地で新たに構築する資源の識別にも大いに貢献している。(著者抄録)