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J-GLOBAL ID：201702290356348516   整理番号：17A0835159

特異な配位様式を持った有機アルミニウム化合物の反応性

Reactivity of Organoaluminum Compounds with Unique Coordination Modes

著者 (2件)： 吾郷友宏 (茨城大 工) ,  時任宣博 (京大 化研)
資料名： 有機合成化学協会誌  (Journal of Synthetic Organic Chemistry, Japan)
巻： 75  号： 7  ページ： 723-734  発行年： 2017年07月01日 
JST資料番号： F0383A  ISSN： 0037-9980  CODEN： YGKKAE  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： これまでほとんど研究されていなかった低酸化状態の有機Al化合物であるジアルメンや,含アルミニウムヘテロールであるアルモールの反応性について,下記テーマに沿い紹介した。具体的な分子設計としては,シクロペンタジエンに典型元素を組み込んだヘテロールと呼称される骨格に着目し,含Alシクロペンタジエン,すなわちアルモールを合成目標に設定した。1)Al間二重結合化合物ジアルメンの性質解明(ジアルメンの発生と補捉反応,ジアルメン-ベンゼン付加体からのジアルメンの発生,ジアルメンとアルキン類との反応性,アルミレン-遷移金属錯体の合成,ジアルメンとイソニトリルの反応,ジアルメンによる水素分子の活性化,2)アルマシクロペンタジエン(アルモール)の合成と性質解明(ボロールおよびその高周期元素類縁体に関する研究例,安定なアルモールの合成と反応,ハロゲン置換基をもつアルモールの合成と反応,1-ブロモアルモールとアルキンの反応性)。

シソーラス用語： *有機アルミニウム化合物 ,  配位結合 ,  分子構造 ,  *分子設計 ,  シクロアルケン ,  *共役ジエン ,  イソシアニド ,  *反応性 ,  水素 ,  シクロペンタジエン誘導体

分類 (1件)： 有機第13族元素化合物  (CF09030J)

物質索引 (4件)： 1-クロロ-2,3,4,5-テトラエチル-1-アルミナ-2,4-シクロペンタジエン ,  1-ブロモ-2,3,4,5-テトラエチル-1-アルミナ-2,4-シクロペンタジエン ,  1-メシチル-2,3,4,5-テトラエチル-1-アルミナ-2,4-シクロペンタジエン ,  1-メシチル-2,3,4,5-テトラエチル-1-ガラ-2,4-シクロペンタジエン

引用文献 (75件)：

• 1) 高周期13族元素化合物に関する総説: (a) “<i>The Group 13 Metals Aluminum</i>, <i>Gallium</i>, <i>Indium and Thallium</i>” eds. by S. Aldridge, A. J. Downs, John Wiley & Sons, Chichester, UK, 2011
• (b) “Modern Organoaluminum Reagents” eds. by S. Woodward, S. Dagorne, Springer-Verlag, Berlin Heiderberg, Germany, 2013
• 2) W. Uhl, Z. Naturforsch., 43b, 1113 (1988)
• 3) S. Aldrige, A. J. Downs, Chem. Rev., 101, 3305 (2001)
• 4) H.-G Schnöckel, C. Klemp, “Inorganic Chemistry Highligts” eds. by G. Meyer, D. Naumann, L. Wesemann, Wiley-VCH, Weinheim, Germany, 2002

タイトルに関連する用語 (3件)： 配位様式 ,  有機アルミニウム化合物 ,  反応性