文献
J-GLOBAL ID:201702290369237979   整理番号:17A0441732

日本におけるピーマン葉脈黄化ウイルスの自然宿主および多様性

A Natural Host and Diversity of Pepper Vein Yellows Virus in Japan
著者 (2件):
資料名:
巻: 51  号:ページ: 59-68(J-STAGE)  発行年: 2017年 
JST資料番号: Y0175A  ISSN: 0021-3551  CODEN: JARJA9  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
ピーマン葉脈黄化ウイルス(PeVYV,Luteovirdae,Polerovirus)はトウガラシ属植物に感染し,そのうちのピーマン果実(Capsicum annuum)は,日本で重要な作物である。PeVYVで生じるピーマン果実の収量および品質の低下は,日本の沖縄県で農業問題となっている。収穫したピーマンの年次傾向におけるPeVYV付着の罹患率から,ウイルスの保有者がいる可能性が示唆された。ここに著者らは,特異的プライマーを用いた逆転写ポリメラーゼ反応により,沖縄県の5つの島で自生するシマトウガラシ(Capsicum frutescens),ならびに栽培トウガラシ[トウガラシ,Capsicum baccatumおよびシマトウガラシ(Capsicum frutescens)]のPeVYVの存在を調べた。全体として,PeVYVは,ピーマン病害が起こっている3つの島(沖縄,宮古および与那国)のシマトウガラシにおいて広く検出されたが,病害が発生していない2つの島(石垣および南大東)の植物では,検出されなかった。研究室実験により沖縄由来のワタアブラムシ(Aphis gossypii)が,ウイルス運搬性野生シマトウガラシからピーマンへPeVYVを伝播していることが実証されたことから,沖縄県における,アブラムシを介した野生のシマトウガラシからピーマンへの,PeVYVの毎年の供給の可能性が示唆された。7つの異なるゲノム領域のヌクレオチド配列を基にした分子系統発生解析から,ピーマンとシマトウガラシから検出したPeVYVは区別できないことが示唆され,これは,PeVYVがこれら宿主植物の間を,頻繁に行き来しているという見解を支持するものである。(翻訳著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (1件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
植物生理学一般 
引用文献 (17件):
  • Alfaro-Fernandez A. et al. (2014) First report of pepper vein yellows virus infecting hot pepper in Sudan. Plant Dis. 98, 1446.
  • Buzkan N. et al. (2013) High prevalence of poleroviruses in field-grown pepper in Turkey and Tunisia. Arch. Virol. 158, 881-885.
  • Dombrovsky A. et al. (2013) The complete genomic sequence of pepper Yellow leaf curl virus (PYLCV) and its implications for our understanding of evolution dynamics in the genus Polerovirus. PLOS ONE 8, e70722.
  • Elsayed A. I. et al. (2014) Molecular evolutionary history of Sugarcane yellow leaf virus based on sequence analysis of RNA-dependent RNA polymerase and putative aphid transmission factor-coding genes. J. Mol. Evol. 78, 349-365.
  • Kenyon L. et al. (2014) Virus diseases of peppers (Capsicum spp.) and their control. Adv. Virus Res. 90, 297-353.
もっと見る

前のページに戻る