抄録/ポイント：
抄録/ポイント
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リチウムイオン電池やリチウムイオンキャパシタに代表される蓄電デバイスの利用は急速に拡大しており,将来の安定的な需給のためには,これらのデバイスに使用される素材を低コストで安定的に大量生産する技術の確立が急がれている。本研究では,デバイスの電極材料として使用される炭素材料,とりわけ原料コストが安価なヤシ殻活性炭を研究対象とし,大量生産に向けた品質の安定化技術(高純度化技術)の確立を目指した。そのため,ヤシ殻活性炭を塩酸洗浄し,含有する不純物を安全に低コストで洗浄・除去する方法について評価を行った。その結果,洗浄されやすさが元素毎に違うこと,50°Cで1時間の洗浄によって鉄やカルシウム,マグネシウムが効率的に除去できること,洗浄に使用した塩酸は数回の繰り返し洗浄に使用できコストを低減できることなどが分かった。(著者抄録)
