抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究の目的は,ソーシャルワーカーが高齢者の要求に基づき,地域住民や他専門職との「協働」の経験から内省を促し,「認知症」を新たに意味づける了解過程をフォーカス・グループ・インタビュー法によって明らかにすることである。分析の結果,「関係性の生成過程」と「当事者の要求に共同で応答する社会システムの実現」いう二つの主題が導き出された。それは,ソーシャルワーカーの哲学的スタンスと課題の認識を言い表しており,地域住民と専門職が「認知症」を普遍的な知識として認識していないことを示している。そして,「認知症」は地域住民と専門職が活動を共にし,かつ「公の責任」を果たす行政との関係性によって生成される創造的な知識の構築の可能性を有し,「認知症」のある社会の実現にむけて本質的に変容することを意味する。(著者抄録)