抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
オリジナル情報を複数のノードに分散して保管する分散ストレージ方式において,オリジナル情報の復元と故障ノードの修復の両方を実現する符号クラスの一つに再生成符号がある。この再生成符号に対して,各ノードが保有している分散情報のサイズ(ストレージ)と故障ノード修復に必要な情報のサイズ(修復バンドワイズ)にトレードオフが存在することが示されている。本研究では,このトレードオフの本質的な要因が,分散情報間の情報漏洩量を考慮せずに再生成符号を定義していることにあると考え,再生成符号を分散情報間の情報漏洩量の大きさに基づいて分類した部分クラスを提案する。次に,各部分クラスに対して,ストレージと修復バンドワイズの下界を導出し,それらの下界の組が従来示されているトレードオフ関数の端点と一致することを示す。更に,Rashmiらが提案したProduct-Matrixに基づく二つの再生成符号が,提案した部分クラスの中の二つの部分クラスにそれぞれ含まれ,かつその部分クラスにおけるストレージと修復バンドワイズの下界を達成する最適な再生成符号になっていることを示す。(著者抄録)