抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ビワ(茂木)について,果実の生育と関係が深い個葉の光合成と光および温度との関係を時期別に調べ,以下の知見を得た。ビワの個葉の光と光合成の関係の測定を行ったところ,季節によらず明瞭な光飽和を示した。光合成の最適温度は季節により変化し,秋季は15°C,冬季は5°C,春季は20°C,梅雨季は25°C,夏季は30°Cとなった。Pnは光強度と温度が最適の場合,夏季と秋季に11~12μmol CO
2m
-2s
-1となり,冬季は2μmol CO
2m
-2s
-1,春季および梅雨季は6~10μmol CO
2m
-2s
-1前後となった。以上の結果より,ビワの光合成は気温に左右され,その傾向は時期によって明確に異なることが明らかとなった。また,冬季にPnが低下していても,加温させることによりPnの最大値が大幅に増加し,13°Cで加温した場合,加温後2週間程度経過すれば,継続的に13°Cの処理を行った樹と同じくらいのPnの最大値になることが示唆された。(著者抄録)