抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,引張りコイルばね中の半楕円形表面き裂の3次元有限要素法モデルを作製し,そのモデルを使用して汎用有限要素法(FEM)ソフトANSYSによって種々のパラメータを変化させて応力拡大係数を解析した。その上でそれらをせん断応力で正規化した修正係数を求めて,表面き裂縁に沿う応力拡大係数の修正係数の分布,ならびに応力拡大係数の修正係数に及ぼすばねの巻き線方向,き裂の傾き角.縦横比等,引張りコイルばねの力学的特性に関係する代表的なパラメータの影響を調べ,実用に供される応力拡大係数(修正係数)の資料を提供した。本研究で以下の結論を得た。1)引張コイルばねに発生する半楕円表面き裂縁前方の応力状態は,モードI~IIIの3種類のモードからなる混合モード状態になっているが,今回解析したすべてのパラメータに対して,モードI修正係数F
Iが支配的になった。2)モードI修正係数F
Iの値はき裂の縦横比に最も強い影響を受け,き裂が深いほど素線表面近傍におけるF
Iの値が大きくなった。