抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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暗号におけるハッシュ関数は出力から入力を分からないようにするという一方向性を満たすことが必要である。出力値と入力値のビット長に大きな差がある場合にはこの一方向性の実現が難しい。ハッシュ値から入力値の推測がまったく出来ないようにしなければならない。これには,2つ違う入力値のハッシュ値が一致することは許さないという衝突困難という性質も含まれる。現在インターネットのWEBサーバで広く利用されているSHA-1は80ビット安全性を満たしたハッシュ関数である。このSHA-1に対して,衝突困難という性質を破るSHAtteredの攻撃は衝突するハッシュ値を出力する複数の入力値を見つけたことから大きな話題になった。しかし,これだけでは具体的な攻撃につながらないことが多い。希望するハッシュの出力値から,その値を出力する複数の入力値を見つけ,偽造につなげたい。これを第二現象困難と言い,攻撃の難易度はより高い。しかし,コンピュータの計算能力の向上と共に安全性は徐々に低下するので,暗号移行の準備を計画的に行う必要がある。