抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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チャを加害するナガチャコガネの成虫および幼虫のそれぞれを対象とした薬剤試験法を考案し,この試験法を用いて数種殺虫剤の殺虫活性を評価した。成虫試験法は,野外に植栽された幼木に薬剤を散布した後,処理済み幼木をケージ内に移植してナガチャコガネの成虫を放虫し,これらを一定期間保管した後に成虫の死虫率を調べる方法である。幼虫試験法は,土壌を飼育容器に深さ10cmまで入れて薬剤をかん注または投入して土壌混和し,処理済み土壌を塩ビカップに入れた後にナガチャコガネ幼虫を放虫し,所定の期間を恒温室内で保管して幼虫死虫率を調べる方法である。これらの試験法を用いて,数種の薬剤の殺虫活性を調べた結果,成虫試験ではMEPマイクロカプセル剤やMEP乳剤の殺虫活性が高く,合成ピレスロイド剤のシペルメトリンは低かった。幼虫試験では,MEP乳剤の殺虫活性はすべての齢期で高く,ネオニコチノイド系のジノテフラン粒剤および水溶剤や,IGR系のクロルフルアズロン乳剤などの殺虫活性は低かった。ジアミド系のシアントラニリプロール水和剤などは,1齢幼虫を供試した場合には,殺虫活性は高かった。(著者抄録)