抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では,ニューラルネットワークモデルや行列分解モデルなどの因子分析に用いられる確率モデルに対して,非可算無限集合上の因子候補を持つ確率過程を利用する方法を提案する。従来,インド料理店過程,ベータ過程,ベルヌーイ過程,ガンマ過程などの確率過程により潜在的に可算無限集合上の因子を持ちうるノンパラメトリックベイズ因子モデルの様々に提案され,因子分析におけるモデル複雑度の問題を本質的に回避する手法として多くの機械学習の応用例で活躍してきた。我々は,因子候補を量子化・離散化する確率的生成モデルの代わりに,非可算無限集合上の因子候補を潜在的に用いることの出来る確率過程を用いることで,連続な無限因子モデルを実現する。提案モデルの構成には,ポリア木と呼ばれるランダム確率測度の構成法と多重分割・多重解像度表現のための木構造棒折り過程の二つの従来技術を用いる。これによって生成モデルにおいては非可算無限集合上の因子を潜在的に取扱いつつ,データフィッティングにおいてはそれらを直接推定することなく推論を実行することが出来る。提案モデルの機械学習への応用例として,音楽信号への因子分析に用いた結果を示す。(著者抄録)