抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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マイクロ波刺激によって植物の成長が促進されるか否かについて検討した。初期の実験では,シロイヌナズナを供試して播種後14日目に微弱なマイクロ波を約1時間照射したのちにグロースチャンバー内に戻して育成して,38日後にシロイヌナズナの成長度を観察した。その結果,花序茎の成長が促進されたことを確認できた。次にシロイヌナズナの花芽形成および開花に関与する遺伝子と蛋白質の解析を行った結果,花芽形成にかかわるFT遺伝子およびFT蛋白質の発現は上昇するが,開花関連遺伝子の発現に変化は無かった。さらに熱に対する耐性が上昇することか予想されたので,同じくマイクロ波刺激を与えたシロイヌナズナを用いて高温環境下での生存率について解析した。その結果,生存率は未刺激のシロイヌナズナに比べて30%以上向上した。以上,植物にマイクロ波刺激を与えれば,その成長を促進できる可能性があるので,著者はこの技術によって耕作に適さない地域での作物栽培に貢献できると考えた。