抄録/ポイント：
抄録/ポイント
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受配電システムを構成するスイッチギヤは高電圧で受電した電力をモータ等の負荷に供給し,かつ事故から系統を保護する機能がある。受配電システムを取り巻く市場はグローバル化が進展しており,産業の発展が著しい新興国を中心に電力,社会インフラ需要が増加している。これに対して三菱電機は国際規格(IEC62271)に準拠したスイッチギヤを製品化し,市場投入している。海外市場では大規模な設備投資がある一方で,エンジニアリング会社からは,スイッチギヤを含む電気室設備全体の建設コストを抑制する目的で,配列サイズ縮小化の要求がある。この要求に対して,スイッチギヤ全体の構造を見直し,配列サイズの縮小化を実現した海外市場向け7.2/12kVスイッチギヤ“MS-E”を開発した。この製品の主な特長は次のとおりである。(1)真空遮断器(VCB)を2段積構造とすることで,モデル配列(従来製品9面構成)で,保守スペースを含む実効スペースを約30%削減。(2)機器や部品の収納効率を改善することで,従来製品のモデル配列で製品質量を約27%削減。(3)2段積構造で,従来製品と同一のIEC(International Electrotechnical Commission)規格で要求される通電性能(放熱構造)と内部アーク性能(アークプルーフ構造)を確保。(著者抄録)
