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J-GLOBAL ID:201702297966635625   整理番号:17A1407197

低濃度のトリブチルスズは核呼吸因子1を阻害することによりGluR2の発現を低下させる

Low-Concentration Tributyltin Decreases GluR2 Expression via Nuclear Respiratory Factor-1 Inhibition
著者 (11件):
資料名:
巻: 18  号:ページ: WEB ONLY  発行年: 2017年08月 
JST資料番号: U7038A  ISSN: 1422-0067  CODEN: IJMCFK  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: スイス (CHE)  言語: 英語 (EN)
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塗料中の汚染防止剤として広く使われてきたトリブチルスズ(TBT)は,一般的な環境汚染物質である。大量のTBTの毒性に関しては多く報告されているが,低濃度のTBTの影響は,比較的研究がなされていない。著者らは,以前に,低濃度のTBTは,皮質ニューロン中のα-アミノ-3-ヒドロキシ-5-メチルイソキサゾール-4-プロピオン酸(AMPA)型グルタミン酸受容体サブユニット2(GluR2)発現を低下させ,グルタミン酸に対するニューロンの脆弱性を高めることを報告した。しかし,このTBTに誘導されたGluR2の発現低下の機構は,明らかになってはいない。そこで,本研究では,TBTのGluR2発現を制御する転写因子の活性へのTBTの効果を調べた。一次皮質ニューロンを20nMのTBTに3時間~9日間暴露すると,GluR2のmRNAの発現が低下した。また,TBTは,GluR2を正に制御する転写因子である核呼吸因子1(NRF-1)のDNA結合活性を阻害した。この結果は,TBTは,NRF-1の活性を阻害し,それにより,GluR2の発現を低下させることを示している。さらに,20nMのTBTは,NRF-1の下流に位置するチトクロームc,チトクロームcオキシダーゼ(COX)4,およびCOX6cの発現を低下させた。以上から,本研究の結果から,NRF-阻害が,低濃度のTBTにより誘起される神経毒性の重要な分子的な作用であることが提案された。(翻訳著者抄録)
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分類 (3件):
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金属及び金属化合物の毒性  ,  中枢神経系  ,  動物の生化学 
物質索引 (1件):
物質索引
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