抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,異なるシーンを撮影した2枚の入力画像の最適な相対配置を自動的に決定して自然な出力画像を合成するイメージモンタージュ法を提案する。本手法では,2枚の入力画像が部分的に重なるように相対的に配置し,その重なり領域において入力画像間の色の分布が最も類似する縦横方向の画素列を最類似パスとして求める。そして,効率的な多重解像度処理により,全ての相対配置の中から類似度が最も高い最類似パスを持つ最適な相対配置を決定する。最類似パスの探索は,イメージキルティングテクスチャ合成法で用いられる画素ベースの探索法をパッチベースに発展させた「パッチベースイメージキルティング探索法」によって行う。このパッチベース探索法では,入力画像間で重なり合うパッチどうしの類似度を考え,パスに沿った連続するパッチ群の類似度が最も高いものを最類似パスとして得る。パッチ間の類似度の評価にはカラーヒストグラムを用いる。最適な相対配置の決定後は,2枚の入力画像をつなぐ「境界領域」と出力画像上に複製する各入力画像上の「複製領域」を縦横方向の最類似パスから決定する。そして,境界領域に対するフェザリングとテクスチャ合成,あるいは,ポアソン画像合成によって自然な出力画像を得る。なお,出力画像上に残したい各入力画像上の「保持領域」の指定も可能である。(著者抄録)