特許
J-GLOBAL ID:201703000496103082

2度接触の負偏位歯形を有する波動歯車装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 横沢 志郎
公報種別:再公表公報
出願番号(国際出願番号):JP2013082258
公開番号(公開出願番号):WO2015-079576
出願日: 2013年11月29日
公開日(公表日): 2015年06月04日
要約:
波動歯車装置(1)の内歯(24)、外歯(34)の歯末歯形は、両歯のかみ合いをラックかみ合いで近似した場合の移動軌跡(Mc)における変曲点Aから底点Bまでの曲線部分から得られる第1、第2相似曲線によって規定する。内歯(24)の歯末歯形は、外歯(34)の歯末歯形が移動軌跡(Mc)の変曲点(A)から頂点(D)に移動する過程で、内歯(24)に創成する曲線によって規定する。外歯(34)の歯末歯形は、内歯(24)の歯末歯形が変曲点(A)から頂点(D)に至る移動に際して、外歯(34)に創成する曲線によって規定する。外歯の歯末歯形が内歯の歯元歯形と歯末歯形と二度接触し、内歯の歯末歯形が外歯の歯元歯形と歯末歯形と二度接触するので、両歯のかみ合い範囲が広がる。
請求項(抜粋):
剛性内歯車(2)と、この内側に同軸状に配置された可撓性外歯車(3)と、この内側に嵌めた波動発生器(4)とを有し、 前記可撓性外歯車(3)は前記波動発生器(4)によって楕円状に撓められ、楕円状に撓められた前記可撓性外歯車の外歯(34)は、その長軸方向の両端部において前記剛性内歯車(2)の内歯(24)にかみ合っており、 前記剛性内歯車(2)および、楕円状に変形する前の前記可撓性外歯車(3)は共にモジュールmの平歯車であり、 前記可撓性外歯車(3)の歯数は、nを正の整数とすると、前記剛性内歯車(2)の歯数より2n枚少なく、 前記外歯(34)の歯筋方向の任意の位置の軸直角断面における前記可撓性外歯車(3)の楕円状リム中立線における長軸位置(L1)において、その撓み前のリム中立円に対する撓み量は、κを撓み係数とすると、2κmnであり、 前記外歯(34)は撓み係数κが、0<κ<1の負偏位歯形であり、 前記内歯(24)は、その歯末歯形が第1相似曲線によって規定され、その歯元歯形が第1歯形創成曲線によって規定され、 前記外歯(34)は、その歯末歯形が第2相似曲線によって規定され、その歯元歯形が第2歯形創成曲線によって規定され、 前記第1、第2相似曲線は、前記外歯(34)と前記内歯(24)のかみ合いをラックかみ合いで近似した場合に、前記外歯(34)の歯筋方向の各位置において、前記波動発生器(4)の回転に伴う前記外歯(34)の前記内歯(24)に対する移動軌跡(Mc)に基づき得られる曲線であり、 前記第1相似曲線は、前記移動軌跡(Mc)の一つの頂点(D)から次の底点(B)までの曲線部分を取り、当該曲線部分における変曲点(A)から前記底点(B)までの第1曲線部分(AB)を、前記底点(B)を相似の中心としてλ倍(0<λ<1)に縮小した曲線であり、 前記第2相似曲線は、前記第1相似曲線(BC)における前記底点(B)とは反対側の端点(C)を中心として当該第1相似曲線(BC)を180度回転することにより得られる曲線を、当該端点(C)を相似の中心として(1-λ)/λ倍した曲線であり、 前記第1歯形創成曲線は、前記第2相似曲線(AC)で規定される前記外歯の歯末歯形が、前記移動軌跡(Mc)の前記変曲点(A)から当該移動軌跡(Mc)における頂点(D)に移動する過程で、前記内歯(24)に創成する曲線であり、 前記第2歯形創成曲線は、前記第1相似曲線(BC)で規定される前記内歯の歯末歯形が、前記変曲点(A)から前記頂点(D)に至る移動に際して、前記外歯(34)に創成する曲線である、 ことを特徴とする2度接触の負偏位歯形を有する波動歯車装置(1)。
IPC (2件):
F16H 1/32 ,  F16H 55/08
FI (2件):
F16H1/32 B ,  F16H55/08 Z
Fターム (9件):
3J027FA01 ,  3J027FC20 ,  3J027GB03 ,  3J027GC03 ,  3J027GC07 ,  3J027GC22 ,  3J030BA10 ,  3J030BB06 ,  3J030BB14

前のページに戻る