特許
J-GLOBAL ID:201703000844164520

土壌浄化方法

発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:特許公報
出願番号(国際出願番号):特願2016-257926
特許番号:特許第6210252号
出願日: 2016年12月19日
要約:
【課題】有害金属汚染土壌を、キレート剤を含む洗浄水で浄化する土壌浄化施設において、濾過ケークによりキレート剤が持ち去られるのを防止するとともに、土壌浄化施設の敷地に降下した雨水を未処理で外部へ排出せず処理することを可能にする手段を提供する。 【解決手段】有害金属汚染土壌を、キレート剤を含む洗浄水で浄化する土壌浄化施設Sは、細粒土を含むスラッジを濾過する一方、濾過ケークにすすぎ水を散布して濾過ケーク中のキレート剤を洗い流す真空濾過機を有する。本発明に係る土壌浄化方法においては、砂収容部85に収容された砂の上に、キレート剤を含む洗浄廃水を散布する一方、砂に付着している洗浄廃水の水分を空気中に蒸発させて砂収容部85から除去する。そして、砂収容部85でキレート剤が蓄積された砂を土壌浄化施設Sに導入してキレート剤を回収する。また、分級部から排出された砂の一部を砂収容部85に収容する砂として用いる。 【選択図】図6
請求項(抜粋):
【請求項1】 有害金属又はその化合物で汚染された土壌を、キレート剤を含む洗浄水で浄化する土壌浄化施設のための土壌浄化方法であって、 前記土壌浄化施設は、 礫と砂と細粒土とを含みかつ有害金属又はその化合物で汚染された土壌と、キレート剤を含む洗浄水とを混合し、該土壌に付着している有害金属又はその化合物を該土壌から離脱させてキレート剤に捕捉させる混合部と、 前記混合部から排出された土壌と洗浄水の混合物を受け入れ、前記混合物から粗骨材及び砂を分離する分級部と、 前記分級部から排出された細粒土を含む洗浄水を、沈降分離により、上澄水と、細粒土を含むスラッジとに分離する沈降分離部と、 前記沈降分離部から排出された上澄水を受け入れ、該上澄水中の有害金属又はその化合物を捕捉しているキレート剤から有害金属又はその化合物を除去して該キレート剤を再生するキレート剤再生部と、 前記沈降分離部から排出されたスラッジを濾過するとともに、濾過ケークにすすぎ水を散布又は噴射して濾過ケークを洗浄し濾過ケークに含まれているキレート剤を洗い流す濾過部と、 前記キレート剤再生部からの、再生したキレート剤を含む洗浄水に対して、キレート剤の目減り分を補充して洗浄水のキレート剤濃度が予め設定された値に維持されるように、洗浄水にキレート剤を供給するキレート剤補充部とを有し、 前記土壌浄化施設の敷地の外に、濾過ケークを洗浄し前記濾過部から排出された洗浄廃水からキレート剤を回収するキレート剤回収装置が設けられ、 前記キレート剤回収装置は、前記土壌浄化施設の敷地に降下した雨水を前記濾過部に濾過ケークのすすぎ水として供給する雨水供給部と、前記濾過部から排出された洗浄廃水からキレート剤を回収するキレート剤回収部とを有し、 前記キレート剤回収部は、 前記濾過部から排出されたキレート剤を含む洗浄廃水を受け入れて貯留する洗浄廃水貯槽と、 地面に配設され水蒸発用砂を収容する、上側が開かれた容器状の砂収容部と、 前記砂収容部の上方に配設され、前記砂収容部への雨水の降下を阻止する屋根と、 前記洗浄廃水貯槽に貯留されている洗浄廃水を、前記砂収容部に収容されている水蒸発用砂に散布する洗浄廃水散布装置と、 前記砂収容部に収容されている水蒸発用砂の粒子の間隙を流下した余剰の洗浄廃水を前記洗浄廃水貯槽に還流させる洗浄廃水還流機構とを有し、 該土壌浄化方法は、 前記砂収容部に収容された水蒸発用砂の上に前記洗浄廃水散布装置から洗浄廃水を散布する一方、該水蒸発用砂に付着している洗浄廃水の水分を空気中に蒸発させて前記砂収容部から除去し、 前記砂収容部で所定の期間用いられてキレート剤が蓄積された水蒸発用砂を前記分級部又は前記混合部に導入して、前記水蒸発用砂に蓄積されたキレート剤を回収し、 前記分級部から排出された砂の一部を、前記砂収容部に収容する水蒸発用砂として用いることを特徴とする土壌浄化方法。
IPC (3件):
B09C 1/02 ( 200 6.01) ,  B09C 1/08 ( 200 6.01) ,  B09C 1/00 ( 200 6.01)
FI (2件):
B09B 3/00 304 K ,  B09B 5/00 S
引用特許:
審査官引用 (12件)
  • 特許第6052947号
  • 特許第6052946号
  • 特許第6052945号
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