特許
J-GLOBAL ID:201703007820136171
LF処理における粗大介在物の低減方法
発明者:
,
出願人/特許権者:
代理人 (2件):
安田 敏雄
, 安田 幹雄
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2016-058666
公開番号(公開出願番号):特開2017-171983
出願日: 2016年03月23日
公開日(公表日): 2017年09月28日
要約:
【課題】高清浄鋼を溶製するにあたり、攪拌ガスの量、アーク加熱のパターンを適正に規定して、Al脱酸生成物を除去し、スラグの巻き込みを防止するLF処理における粗大介在物の低減方法を提供する。【解決手段】本発明は、高清浄鋼を溶製するにあたり、LF処理においてガス攪拌を行う際、LF処理の開始時刻から10分以上20分以下経った時刻をLF処理の前半期間と後半期間の境界時刻とし、0.35≦r/R≦0.75、0.75≦h/H≦1、ε(n)=0.0285×Q×T/Wg×log(1+h×100/148)、50≦ε(1)≦80、45≦E(1)≦55、10≦ε(2)≦40、30≦E(2)≦40を満たす。ただし、ランス4吐出孔5の位置と取鍋1基準位置の距離をr、吐出孔5の位置における取鍋1半径をR、吐出孔5の位置における溶鋼深さをh、取鍋1内の溶鋼深さをH、前半期間のガス攪拌動力密度の平均ε(1)、電極加熱量の平均E(1)、後半期間のガス攪拌動力密度の平均ε(2)、電極加熱量の平均E(2)とする。【選択図】図1
請求項(抜粋):
清浄度を要求される鋼材を溶製するにあたり、LF(取鍋精錬)工程を用いる場合、
前記LF処理において、前記取鍋内の溶鋼をランスを用いてガス攪拌を行うにあたり、
前記ランスに設けられている吐出孔の位置に関し、
前記取鍋の平面視における当該取鍋の長径と短径が交わる位置を基準位置とし、
前記取鍋の平面視において、前記吐出孔の位置と前記取鍋の基準位置との距離をr(m)とし、前記取鍋の基準位置と前記吐出孔の位置を通過し、前記取鍋の内壁面に到達する直線を、前記取鍋の半径R(m)とした場合、式(1)を満たし、
0.35≦r/R≦0.75 ・・・(1)
前記吐出孔の位置における溶鋼ヘッド深さをh(m)とし、前記取鍋内の溶鋼深さをH(m)とした場合、式(2)を満たし、
0.75≦h/H≦1 ・・・(2)
さらに、前記LF処理の期間を、前半と後半の2つの期間に分け、
前記LF処理の前半期間と、前記LF処理の後半期間における境界時刻を、前記LF処理の開始時刻から、10分以上20分以下、経った時刻とし、
前記LF処理の前半期間において、ガス攪拌動力密度の平均をε(1)(W/ton)とした場合、式(3)で算出された値が、式(4)を満たすようにガス撹拌を行い、
ε(1)=0.0285×Q×T/Wg×log(1+h×100/148) ・・・(3)
50≦ε(1)≦80 ・・・(4)
前記LF処理の前半期間での、電極加熱量の平均をE(1)(kW/ton) とした場合、式(5)を満たし、
45≦E(1)≦55 ・・・(5)
前記LF処理の後半期間において、ガス攪拌動力密度の平均をε(2)(W/ton)とした場合、式(3)’で算出された値が、式(6)を満たし、
ε(2)=0.0285×Q×T/Wg×log(1+h×100/148) ・・・(3)’
10≦ε(2)≦40 ・・・(6)
前記LF処理の後半期間での、電極加熱量の平均E(2)(kW/ton) とした場合、式(7)を満たす
30≦E(2)≦40 ・・・(7)
ことを特徴とするLF処理における粗大介在物の低減方法。
IPC (2件):
FI (4件):
C21C7/00 A
, C21C7/00 P
, C21C7/00 F
, C21C7/072 A
Fターム (12件):
4K013AA07
, 4K013BA14
, 4K013CA02
, 4K013CA12
, 4K013CA15
, 4K013CC04
, 4K013CD02
, 4K013CF13
, 4K013DA03
, 4K013DA10
, 4K013DA13
, 4K013DA14
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