抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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越後平野西縁には,背後に顕著な低地帯を伴い,後背山地の山麓斜面から分断された丘陵-“孤立丘陵”が分布している。詳細な野外調査をもとに,孤立丘陵形成モデルを提示し,孤立丘陵の縁辺活断層系の浅部~深部構造形態について議論した。隆起地塊(山塊)の縁辺断層系は,深部では垂直ないし高角であるが,浅部では逆断層へと移化する。山塊頂部は強い隆起により引張場におかれるため,高角正断層群が形成される。平野側は逆断層により圧縮場になるため小隆起し,丘陵-バルジが形成される。この時,後背山塊と丘陵の境界部も引張場におかれるため,グラーベン状の低地帯が形成され,“孤立丘陵”が形成される。孤立丘陵は弱い引張場におかれ,小規模で根の浅い高角正断層ないしは引張裂か群により地塊化される。この孤立丘陵形成モデルでは,主地塊境界断層は後背山塊と孤立丘陵間の低地帯域に高角正断層系として形成され,主地塊境界断層から派生した逆断層系は孤立丘陵の平野側前縁に形成される。孤立丘陵は後背山塊の隆起量に規制され,後背山塊の最高峰-最大隆起部の麓部に形成される。後背山塊の隆起量が大きいほど,孤立丘陵の平野側前面に逆断層系が複数形成されるため,多重孤立丘陵が形成される。(著者抄録)