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J-GLOBAL ID:201802211191212370   整理番号:18A1588989

変質した海洋地殻のマグネシウム同位体組成と地球規模のMgサイクル【JST・京大機械翻訳】

Magnesium isotopic composition of altered oceanic crust and the global Mg cycle
著者 (7件):
資料名:
巻: 238  ページ: 357-373  発行年: 2018年 
JST資料番号: C0062A  ISSN: 0016-7037  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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海洋地殻の低温変質の際のMg同位体の挙動を調べ,地球規模のMgサイクルにおけるその役割をさらに理解するために,太平洋に沈み込む古い地殻(~170Ma)の参照サイトである海洋地殻(AOC)から回収した一連の試料のMg同位体組成(~25Mg/~24Mgと~26Mg/~24Mg)を測定した。測定されたδ26Mg値は-1.70‰から0.21‰の範囲にあり,元の海洋玄武岩(-0.25±0.07‰)の値からずれている。相対的に強い変質を経験した火山砕屑角礫岩の複合試料は,大規模玄武岩質流(-0.53‰~-0.04‰)の複合試料よりδ26Mg値(-1.01‰~0.15‰)が大きく変動し,海洋地殻の低温変質時に顕著なMg同位体分別を示した。さらに,上部の軸外基盤は,下部の軸上の基盤(-0.16‰から0.21‰)よりも平均的に低いδ26Mg値(-1.70‰から-0.04‰)を有している。これらの発見は,MgO含有量とFeO*/CaO比の間の共変動とδ26MgとFeO*/CaO比の間の共変動と組み合わせて,海洋地殻の低温変質の間のMg含有鉱物(すなわちサポナイトと方解石)の形成がAOCの高度に変動するδ26Mgを説明することを示唆する。無酸素条件下でのサポナイトの初期形成は,優先的に重いMg同位体を取り込み,軸上基盤におけるMg濃縮と比較的高いδ26Mgを説明する。その後の炭酸塩の析出は,Mgの希釈と軸外基盤における比較的低いδ~26Mgをもたらす。さらに,上部基盤における炭酸塩に富む層間堆積物の蓄積は,低いδ26Mgにさらに寄与する可能性がある。サイト801におけるAOCに対して,0.00±0.09‰の加重平均δ26Mg値を推定し,海洋地殻の低温変質が海洋をより軽いMg同位体組成に駆動し,したがって,海水の定常状態Mg同位体組成を維持するために追加の炭酸塩沈殿を必要とすることを意味した。物質収支計算は,海洋地殻の低温変質によるMg出力フラックスが年間Mg河川入力の約12%に等しいことを示唆し,AOCが海水中のMgの顕著なシンクであることを示した。著者らの研究はさらに,沈み込みによるマントルへの上部海洋堆積物とともに高度に変動するδ26MgによるAOCのリサイクルが,小規模のマントルにおけるMg同位体不均一性を発生させる可能性があることを強調する。Copyright 2018 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】
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分類 (1件):
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JSTが定めた文献の分類名称とコードです
同位体地質学 

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