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J-GLOBAL ID:201802211461293978   整理番号:18A1880113

多変量外れ値に対するパラメトリックな生産フロンティアの感度分析-STATAを用いた多変量外れ値検出の水道事業分析への適用-

Sensitivity Analysis of Parametric Production Frontiers to Multivariate Outliers: Application of Multivariate Outlier Detection using Stata to Japanese Water Utility Analysis
著者 (1件):
資料名:
巻: 44  号:ページ: 57-77  発行年: 2018年07月30日 
JST資料番号: X0029A  ISSN: 1346-048X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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本稿の目的は,多変量外れ値(Multivariate Outliers)の除去に対するSFA(確率的フロンティア分析)の1ステップモデルによる生産フロンティアと技術効率性の推定値の感度(Sensitivity)を分析する点にある。具体的には,Wang(2002)のモデルを日本の上水道事業に適用した矢根・矢根(2018)が用いた12変数に,STATAで利用可能な3種のコマンドbadimvo・bacon・mcdを適用する。その主要な結論は,(1)デフォルトでの外れ値の検出数はbacon・hadimvo・mcdの順に次第に多くなるが,baconの外れ値はいずれもhadimvoの外れ値でありhadimvoの外れ値はすべてmcdの外れ値になるという意味で整合的である,(2)1243事業者のうち明らかな異常値を示す2事業者を取り除くと,技術非効率性に対して有意でなかった環境変数である顧客密度cusdenが0.1%水準で有意になる,(3)この環境変数の影響を含めた生産フロンティアと技術効率性のbaconおよびhadimvoによる外れ値に対する感度分析の結果はほぼ頑健である,(4)ただしサンプル数の3割弱を外れ値として検出するmcdは,非効率性を示す片側誤差項の分散を過度に収縮させるため,このフロンティア分析にはデフォルト値での適用はできないことの4点である。(著者抄録)

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