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J-GLOBAL ID:201802211761125975   整理番号:18A1375331

安定同位体を用いた開放系大気CO2増加実験における植物由来炭素の水田土壌への移行評価

Effects of Free-Air CO2 Enrichment on Plant-derived Carbon Input in Andosol and Ultisol Paddy Soil as Evaluated by Carbon Isotope Changes
著者 (7件):
資料名:
号: 72  ページ: 19-28 (WEB ONLY)  発行年: 2018年03月31日 
JST資料番号: U1394A  ISSN: 1880-8824  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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大気二酸化炭素CO2の濃度を増加させると,一般的に米生産が強化される。一方,水田土壌は有機炭素(C)を隔離することによりCO2の増加を緩和することができるが,これらの影響は現場では定量化されていない。2つのタイプの土壌:アンドソルとアルティソル(それぞれ高と低有機C)で満たされたポットにおいて,イネ(Oryza sativa L. cv.Akitakomachi)を栽培することにより,植栽されたイネから土壌と自由空気CO2リッチ(FACE)状態へのC転流量を推定する物質収支法を考案した。FACE処理におけるCO2は,純粋な工業的CO2(δ13Cは約-38‰)による燻蒸により,周囲条件(δ13CO2は約-8‰)よりも約200μmol mol-1高く維持された。結果は,イネ成長が,アンドソルとアルティソルの両方を用いたFACE処理で増加したが,その効果は統計的に有意ではないことを示した。アンドソルによる根のδ13Cは,環境およびFACE条件下でそれぞれ-27.9‰および-35.9‰であり,アルティソルでは-27.7‰と-36.8‰であり,利用可能なCO2のδ13Cの差を反映していた。同じ方法で,アンドソル表面(0~5cm)における対照およびFACE条件下でのイネ栽培後の土壌δ13C値は,それぞれ-22.3‰および-22.5‰であり,アルティソルにおいて-16.2‰および-16.7‰であった。これらの変化に基づいて,イネから土壌(表面と地下,5~16cm)への推定全C入力は,アンドソルで0.4~1.6t ha-1,アルティソルで0.04~0.05t ha ha-1であることを示した。これらの結果は,高い大気CO2がイネ成長の比較的小さい応答と土壌微生物の分解活性の増加により,イネの1作期中のC入力に有意な影響を及ぼさないことを明らかにした。水田土壌による長期C隔離の可能性をさらに研究する必要がある。(翻訳著者抄録)
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分類 (3件):
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JSTが定めた文献の分類名称とコードです
稲作  ,  土壌学一般  ,  地球化学一般 

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