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J-GLOBAL ID:201802211956780504   整理番号:18A0994401

漁協によるサンゴ再生の取り組み~沖縄県恩納村での事例~

Restoration efforts for coral reefs by fishery cooperatives ~A case in Onna Village, Okinawa~
著者 (5件):
資料名:
巻: 19  号:ページ: 119-128(J-STAGE)  発行年: 2017年 
JST資料番号: L4105B  ISSN: 1345-1421  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 文献レビュー  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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恩納村漁協では,サンゴ礁保全に積極的に取り組むため,1998年から養殖やサンゴの植え付けにより親サンゴを育て,これら親サンゴが産卵することでサンゴ礁の自然再生を助ける「サンゴの海を育む活動」を行ってきた。この活動の一環として,砂礫底に打ち込んだ鉄筋の上や棚上でサンゴを育成する「サンゴひび建て式養殖」と呼ばれる方法を行っている。養殖しているサンゴは,2017年3月末現在で約24,000群体,養殖している種類は11科15属54種である。サンゴ養殖の効果として,一年間の養殖群体の産卵数が約57億,産卵後2日後の幼生数は約27億が供給されると期待される。また,養殖サンゴに棲み込む魚は,スズメダイ科Pomacentridae魚類を中心として約33種,約67万個体と推定された。養殖しているウスエダミドリイシAcropora tenuis 163群体の遺伝子型を調べたところ,これらは81群体由来であることが判明した。2016年夏季には,高水温により恩納村地先でも大規模な白化現象が見られたが,養殖サンゴの生存率は,養殖場周辺に植付けたサンゴや天然サンゴの生存率と比較して高かった。サンゴひび建て式養殖で大規模にサンゴを育成することは,サンゴ礁再生の一助になるものと期待できる結果となった。(著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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環境問題  ,  科学技術政策・制度・組織 
引用文献 (11件):
  • 沖縄県環境部自然保護・緑化推進課(2015)平成26年度恩納村海域サンゴ群集再生実証事業報告書.206-212
  • 沖縄県環境部自然保護課(2017)平成28年度恩納村海域サンゴ群集再生実証事業報告書.457-468
  • 恩納村漁業協同組合(2002)サンゴ養殖方法及びその装置.特開2002-084920
  • 北田英之(2002)阿嘉島周辺に生息するウスエダミドリイシの群体あたりの産卵数.みどりいし.13: 26-29
  • 久保弘文・謝名堂聡・比嘉義視(2015)養殖サンゴの生体及び死滅体への蝟集動物とその生態的意義.日本サンゴ礁学会第18回大会 講演要旨集.p28.
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