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J-GLOBAL ID：201802212445166671   整理番号：18A2235169

多合金白鋳鉄の耐摩耗特性に及ぼすミクロ組織の影響

Influence of Microstructures on Abrasive Wear Characteristics of Multi-component White Cast Iron

著者 (3件)： 山本郁 (久留米工業高等専門学校材料システム工学科) ,  笹栗信也 (久留米工業高等専門学校材料システム工学科) ,  松原安宏 (久留米工業高等専門学校名誉教授)
資料名： 鉄と鋼
巻： 104  号： 12  ページ： 750-757(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： F0332A  ISSN： 0021-1575  CODEN： TEHAA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,MC,M₂C及びM₇C₃炭化物の量および組み合わせを含む多成分白鋳鉄を焼入及び焼戻によって熱処理し,それらのアブレシブ摩耗挙動を,スガ式摩耗試験機を用いて調査した。摩耗速度(Rw)は微小硬さの増加と共に著しく減少し,炭化物の種類または熱処理条件に依らず残留オーステナイト(V_γ)の体積率と共に僅かに減少した。アブレシブ摩耗抵抗に及ぼす炭化物タイプの影響を明らかにするために,非常に低いV_γを有する試料を得るためのサブゼロ処理を実施し,ほとんど同じ硬度に調整した。炭化物の総量の減少にもかかわらず,MC炭化物のみを含む試料は,MCおよびM₂C炭化物が共存する基本合金試料とほぼ同じRwを示すことが分かった。一方,M₂C炭化物量が基本合金試料のそれから増大すると共に,Rwは増加した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *白鋳鉄 ,  *耐摩耗性 ,  多成分系 ,  *炭化物 ,  焼入 ,  焼戻 ,  アブレシブ摩耗 ,  摩耗試験 ,  摩耗速度 ,  微小硬さ ,  熱処理条件 ,  残留オーステナイト ,  体積率 ,  サブゼロ処理 ,  析出物 ,  金属組織 ,  合金鋳鉄

著者キーワード (12件)： 多成分白鋳鉄 ,  熱処理 ,  硬さ ,  カーバイドタイプ ,  残留オーステナイト ,  摩耗挙動 ,  多成分白鋳鉄 ,  熱処理 ,  硬さ ,  カーバイドタイプ ,  残留オーステナイト ,  摩耗挙動

分類 (2件)： 機械的性質  (WB02030U) ,  組織的硬化現象  (WB01020C)

引用文献 (19件)：

• 1) H. Wu, N. Sasaguri and Y. Matsubara: AFS Trans., 140(1996), 103.
• 2) H. Wu, M. Hashimoto, N. Sasaguri and Y. Matsubara: J. JFS, 68(1996), 637.
• 3) K. Yamamoto, T. Harakawa and K. Ogi: Int. J. Cast Met. Res., 11(1999), 297.
• 4) H. Wu, M. Hashimoto, N. Sasaguri and Y. Matsubara: J. JFS, 70(1998), 722.
• 5) K. Yamamoto, N. Sasaguri and Y. Matsubara: Tetsu-to-Hagané, 99(2013), 17.

タイトルに関連する用語 (4件)： 合金 ,  白鋳鉄 ,  耐摩耗 ,  ミクロ組織