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J-GLOBAL ID：201802212592469272   整理番号：18A0658363

温暖化が寒地型牧草生産におよぼす影響のモデルによる評価

著者 (3件)： 樽見恵梨奈 (岩手大 大学院連合農学研究科) ,  築城幹典 (岩手大 農) ,  森昭憲 (農研機構)
資料名： システム農学  (Journal of the Japanese Agricultural Systems Society)
巻： 34  号： 1  ページ： 7-15  発行年： 2018年02月28日 
JST資料番号： L1606A  ISSN： 0913-7548  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・現在,わが国で栽培されている牧草の多くは寒冷地型牧草である。地球温暖化の進行とともに北海道を除く広範囲において牧草の夏枯れの発生が確認されている。
・本稿では,オーチャードグラスを対象として,生育期間の気温,窒素施肥量および草地更新後年数に着目して,牧草乾物収量を予測するモデルを作成するとともに,モデルを用いた岩手県の収量の推定と,温暖化が進行した場合に収量を維持するための適応策の検討を行った。
・このモデルのシミュレーションの結果,気温が上昇すると岩手県におけるオーチャードグラスの栽培適地は北上し,また栽培適地から外れる地域においては,場所により草地更新サイクルを調節することで収量の維持が図られる可能性を示した。
・また,施肥管理による収量維持が困難であることも示した。

シソーラス用語： *牧草 ,  *地球温暖化 ,  *オーチャードグラス ,  枯死 ,  成長期 ,  施肥 ,  耕うん ,  乾物量 ,  作物収量 ,  適応 ,  気温 ,  地域差 ,  岩手県
準シソーラス用語： モデルシミュレーション ,  *寒地型牧草 ,  栽培適地 ,  草地更新 ,  窒素施肥量

分類 (2件)： 飼料作物,草地  (FC03050J) ,  環境問題  (SA01020V)

引用文献 (30件)：

• Akaike, H., 1974, A new look at the statistical identification, IEEE Transactions on Automatic Control, Vol. 19, pp. 716-723.
• de Koff, J. P., Moore, P. A., Formica, S. J., Van Eps, M., and DeLaune P. B., 2011, Effects of pasture renovation on hydrology, nutrient runoff, and forage yield, Journal of Environmental Quality, Vol. 40, pp. 320-328.
• 動物衛生研究所, 2002, 牛の放牧場の全国実態調査(2000年)報告書, 動物衛生研究所, つくば, pp. 15-16.
• Ellert, B. H., and Janzen, H. H., 1999, Short-term influence of tillage on CO₂ fluxes from a semi-arid soil on the Canadian Prairies, Soil & Tillage Research, Vol. 50, pp. 21-32.
• 伏見昭秀・田村良文・的場和弘, 1998, リードカナリーグラスの塩類吸収特性II.異なる施肥量に対するリードカナリーグラスとオーチャードグラスの硝酸態窒素蓄積の比較, 日本草地学会誌, Vol. 44(別), pp. 22-23.

タイトルに関連する用語 (4件)： 温暖化 ,  寒地型牧草 ,  モデル ,  評価