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J-GLOBAL ID：201802212944857506   整理番号：18A1892192

東京湾における放射性物質拡散解析の精度向上化

IMPROVEMENT OF CECIUM DIFFUSION ANALYSIS IN TOKYO BAY

著者 (5件)： 中村倫明 (日本大学 生産工学部土木工学科) ,  鷲見浩一 (日本大学 生産工学部土木工学科) ,  武村武 (日本大学 生産工学部環境安全工学科) ,  小田晃 (日本大学 生産工学部土木工学科) ,  落合実 (日本大学 生産工学部土木工学科)
資料名： 土木学会論文集 B3(海洋開発)(Web)  (Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. B3 (Ocean Engineering) (Web))
巻： 74  号： 2  ページ： I_1000-I_1005(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： U0288A  ISSN： 2185-4688  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 東京湾における放射性物質の影響について,中村ら(2017)は3次元力学モデルを用いて算出した東京湾の年平均流と,海水中のスキャベンジングによる影響や海底巻き上げ,生物攪乱による海水への再浮遊などの考慮した拡散モデルによる中・長期的な放射性物質の分布状況を把握してきた.しかしながら,湾奥中央における放射性物質濃度が実測に対し過少な値となっており,河川負荷方法の検討,Falloutの負荷方法の検討等が課題として挙げられた.本研究では,Hybrid Box Modelを用いることで流動再現の精度を向上し,拡散モデルを改良して水平・鉛直分布の再現性の向上化を図った. その結果,放射性物質の実測値を十分に再現し計算モデルの精度が高いことを示した.また,2011年初期においては,Falloutによる影響が強いこと,湾奥中央では河川負荷による影響が強いことが示唆された.(著者抄録)

シソーラス用語： 震災 ,  *原子炉事故 ,  *福島県 ,  *湾 ,  *改良 ,  *解析 ,  *拡散 ,  *放射性物質 ,  数学モデル ,  濃度 ,  モデル ,  力学モデル ,  三次元 ,  負荷 ,  河川 ,  海底堆積物
準シソーラス用語： 東日本大震災 ,  *福島第一原子力発電所事故 ,  *東京湾 ,  放射性物質拡散解析 ,  *精度向上 ,  3次元力学モデル ,  拡散モデル ,  分布状況 ,  放射性物質濃度 ,  Hybrid Box Model ,  再現性向上 ,  河川負荷

著者キーワード (6件)： cesium ,  Hybrid Box Model ,  OECD_NEA model ,  Clegg & Whitfield model ,  Fukushima-daiichi power plant ,  Tokyo bay

分類 (2件)： 環境の汚染及び防止  (MB02030K) ,  海洋汚濁  (SB02040B)

引用文献 (26件)：

• 1) 津旨大輔,坪野考樹,青山道夫,廣瀬 巳:福島第一原子力発電所から漏洩した¹³⁷Csの海洋拡散シミュレーション,電中研報告書V11002,2011.
• 2) 内山雄介,山西琢文,津旨大輔,宮澤泰正,石井倫生:福島第一原発からの放射性核種の初期分散に及ぼす沿岸ジェットとメソスケール渦の影響,土木学会論文集B2,Vol. 69,pp. I_1051-I_1055,2013.
• 3) 東博紀, 森野悠, 大原利眞:福島第一原子力発電所事故で放出された放射性セシウム137 の海洋拡散・海底堆積の再現シミュレーション,土木学会論文集B2,Vol. 70,pp. I_1121-I_1125,2014.
• 4) Honda, M. et. al. : Dispersion of artificial caesium-134 and -137 in the western North Pacific one month after the Fukushima accident, Vol. 46, pp. e1 to e9, Geochemical Journal 2012.
• 5) 中村倫明,落合実,鷲見浩一,和田明:福島前面海域における放射性汚染水の濃度解析,土木学会論文集B1,Vol. 71,No. 4,pp. I_691-I_696,2015.

タイトルに関連する用語 (5件)： 東京 ,  放射性物質 ,  拡散 ,  解析 ,  精度向上