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J-GLOBAL ID:201802214974827623   整理番号:18A1019594

過去800万年間における東南極氷床の陸域への極めて小さな後退

Minimal East Antarctic Ice Sheet retreat onto land during the past eight million years
著者 (10件):
資料名:
巻: 558  号: 7709  ページ: 284-287  発行年: 2018年06月14日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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東南極氷床(EAIS)は,海水準上昇に最も大きく寄与している可能性がある。しかし,EAISの将来の発達を予測する取り組みは,過去の温暖期,例えば大気中の二酸化炭素濃度が最後に400ppmを超えた530万~260万年前の鮮新世において,EAISがどのように応答したか不確かであるためうまくいっていない。地質学的な証拠は,EAISと西南極氷床の,基盤が海水面以下の地域の一部が鮮新世のある時期に後退したことを示しているが,海水面より高い所で接地した氷床も後退したかどうかはまだよく分かっていない。こうした不確かさが残っているのは,鮮新世における全球の海水準の見積もりの不確かさが大きく,この見積もりを使って陸域の氷床の大幅な減少を除外できないことに加え,陸域における過去の氷床の後退を示す地質学的な直接証拠が存在しないためである。本論文では,EAISの基盤が海水面より高くロス海に排水する部分は,過去800万年間安定していたことを示す。この結論は,陸域に近い海洋堆積物コアから採取された石英の砂に見られる,宇宙線生成同位体10Beと26Alの濃度が極めて低いことに基づいている。この堆積物は大陸からの侵食に起因するものであり,その宇宙線生成核種のレベルの低さは,この堆積物が宇宙線に最小限しかさらされなかったことを示しており,これは堆積物源が氷で覆われていたことを示唆している。こうした知見は,過去800万年間の大気の温暖化が,EAISの縁辺部が広範囲あるいは長期間にわたって融解して陸域に向かって後退するには十分でなかったことを示している。この期間における全球気温の範囲は最高で産業革命前の気温を2~3°C上回り,これは400~500ppmの二酸化炭素濃度が関与する将来シナリオに相当するが,この温度範囲に応答する南極の氷床体積の変動は,主に海洋氷床縁辺部の後退によって駆動されていたと我々は提案する。これは,最新のモデルと一致している。Copyright Nature Japan KK 2018
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雪氷学  ,  気候学,気候変動 
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