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J-GLOBAL ID：201802215277915463   整理番号：18A0705124

大阪平野における夜間温度に及ぼす陸風の影響

Impact of Land Breezes on Nocturnal Temperature in the Osaka Plain

著者 (3件)： OGAWA Takashi (Osaka Prefecture Univ.) ,  YASUDA Ryusuke (Osaka Prefecture Univ.) ,  YOSHIDA Atsumasa (Osaka Prefecture Univ.)
資料名： 日本ヒートアイランド学会論文集(Web)  (Web Journal of Heat Island Institute International (Web))
巻： 12-2  ページ： 18-28 (WEB ONLY)  発行年： 2017年 
JST資料番号： U0744A  ISSN： 2188-4056  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 大阪平野における夜間都市ヒートアイランド(UHI)の緩和に対して,陸風が有効になり得るかどうか調べるために,夏季夜間の陸風冷却を評価した。観測データの解析は,夜間気温と陸風の間に相互関係があることを示している。夜間気温と陸風における長期傾向に及ぼす土地利用と海面水温(SST)の変化の影響を,数値モデルを用いて調べた。結果は,土地利用変化の影響がSST変化のそれより大きいことを示した。夜間風の冷却効果も移流によるポテンシャル温度の変化率を用いて評価した。結果は,夜間の冷却効果が海風条件下の大阪平野では約-0.2K/hであることを示した。しかし,陸風条件下では,その冷却効果は内陸地域で約-1.0K/h,沿岸地域で約-0.6K/hであった。陸風の冷却効果は内陸から海岸に向け減少するが,その影響は沿岸地域周辺に依然として存在する。従って,本研究は,全大阪平野上の夜間UHIの緩和において,陸風冷却が有効であると結論した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： ヒートアイランド ,  *平野 ,  大阪府 ,  *気温 ,  *陸風 ,  *夜 ,  数学モデル ,  海面水温 ,  効果 ,  冷却 ,  温熱環境 ,  熱的快適性 ,  海風 ,  土地利用 ,  沿岸地区 ,  内陸 ,  夏
準シソーラス用語： 大阪平野 ,  都市ヒートアイランド ,  *夜間温度

分類 (2件)： 局地循環,気流  (DC05090N) ,  建築環境一般  (RB02010T)

引用文献 (24件)：

• H. Kono, D. Narumi, Y. Shimoda, Osaka, Klimaatlas for Urban Environment (in Japanese), Architectural Institute of Japan Ed. (2000), pp.53-65, Gyousei.
• City of Osaka, “Kaze-no-Michi” vision [Basic policy], available from <http://www.city.osaka.lg.jp/kankyo/page/0000123906.html> (2011), [March 31, 2017].
• Y. Ishii, M. Tamai, K. Muraoka, An Interaction between Heatisland and Sea Breeze in the Osaka Plain (in Japanese), Journal of Japan Society of Fluid Mechanics 19 (2000), pp.139-142.
• A. Yoshida, J. Yashiro, X. Xiao, R. Yasuda, Influence of heat Transport by Sea Breezes on Inland Temperature in the Osaka Area, Journal of Heat Island Institute International, 9-2 (2014), pp.6-10.
• T.R. Oke, Boundary layer climates (1987), 2nd Ed., Routledge, p.290, New York.

タイトルに関連する用語 (3件)： 大阪平野 ,  夜間温度 ,  陸風