抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
ナノシート-長距離構造秩序を有する固相支持体なしで安定な二次元ナノ材料。2D構造への高度に規則的なナノポアのとりこみは,分子分離と検出,触媒作用,およびエネルギー転換と貯蔵を含む多様な利用のための膨大な可能性への道を拓く。ナノシートの調製のための典型的な手法として層状バルク結晶の層間剥離が用いられるが,目的の位置に均一に配置することが難しくその使用が制限される。必要とされる基板上に容易に堆積でき,多くの用途において電子の関与が必要なため明確に定義された永久的な細孔と電子的活性なチャネルを有するように設計されたナノシートを構築するという重要な前提条件を満たす能力は欠けていた。ここでは周囲条件下において気液界面を用いて,分子状グラフェンフラグメントから完全配向結晶ナノシートを作り上げた。このπ電子スタック分子カラムは完全に整列し,サイズと位置の制御された永久ナノ多孔性を有するナノシートをもたらした。その場シンクロトロンX線表面結晶構造解析およびガス吸着試験によってこれを確かめた。ナノシートは優れた長期安定性と熱安定性を有しており,構造健全性を失うことなく多孔グリッドを含む多くの基材に転換することができた。透明電極へのナノシートの移着によって,バイアスなしで鮮明な安定した光電流応答を示すサンドイッチデバイスの製造が可能になった。特に,この完全配向2Dネットワークはクラフト媒体として液体界面を用いることによる独特な界面合成技術によって実現し,ナノスケールの絶妙な制御を達成し,複雑な相互貫入構造の採用を抑制した。この研究は多孔性ナノシートシステムを超えた前例のない2Dナノ材料を創出するための適正に選択した分子ビルディングブロックのボトムアップ型の界面ナノクラフテイングのパワーを示しており,トップダウン型のバルク結晶構造の層間剥離の可能性を有するものに限定されない。(翻訳著者抄録)