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J-GLOBAL ID：201802215827835856   整理番号：18A1891903

液状化した地盤中の埋設管浮上メカニズムに着目した模型振動実験

SHAKING MODEL TESTS FOCUSED ON THE MECHANISM OF THE PIPE UPLIFT BURIED IN THE LIQUEFIED GROUND

著者 (3件)： 仙頭紀明 (日本大学 工学部土木工学科) ,  齋藤和寿 (日本大学 工学部土木工学科) ,  平山拓海 (株式会社水工エンジニアリング 技術部)
資料名： 土木学会論文集 C(地圏工学)(Web)  (Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. C (Geosphere Engineering) (Web))
巻： 74  号： 3  ページ： 332-341(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： U0104A  ISSN： 2185-6516  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 地震による液状化により埋設管の被害がこれまでに数多く発生している.本論文では液状化による埋設管の浮き上がりメカニズムを詳しく調べるために,比較的浅い位置に設置した埋設管を対象に模型振動実験を実施した.実験では管のみかけの比重の違い,埋設管に作用させる上向き浸透流の有無の影響を調べた.埋設管の浮上速度は,埋設管の見かけの比重が小さい程大きくなった.また埋設管は上下に振動しながら浮上し,その振動は過剰間隙水圧の振動応答とほぼ同期し,地盤のダイレイタンシー挙動が埋設管の浮上に影響を及ぼすことがわかった.さらに上向き浸透流の作用により,液状化した地盤のみかけの粘性係数が低下することで,埋設管の浮上速度は1.7倍となり,周辺地盤からの間隙水圧伝播による埋設管の浮上被害を裏付ける実験結果が得られた.(著者抄録)

シソーラス用語： *液状化 ,  *埋設管 ,  浸透流 ,  *浮上り ,  過剰間隙水圧 ,  振動応答 ,  振動試験 ,  ダイラタンシー ,  粘弾性 ,  震災 ,  相互作用 ,  機械的性質
準シソーラス用語： 地震相互作用

著者キーワード (5件)： buried pipe ,  uplift ,  liquefaction ,  dilatancy ,  upward seepage

分類 (2件)： 土圧,土の動的性質,地盤の応力と変形  (RA03060A) ,  配管設計・工事  (RA07090J)

引用文献 (18件)：

• 1) 宮島昌克,古関潤一:液状化に伴う地盤の流動と構造物への影響,2.被害事例のパターン分類,土と基礎,Vol. 47,No. 7(498),pp. 51-56,1999.
• 2) 深谷渉,松橋学,横田敏宏,加藤秀仁:東日本大震災における潮来市下水道管きょの浮上原因に関する2,3 の考察,下水道協会誌,Vol. 52, No. 637, pp. 86-93, 2015.
• 3) 安田進,永瀬英生,板藤繁,本田直樹,地中構造物の浮上りに伴う液状化砂の回り込みに関する振動台実験,第30回土質工学会研究発表会,pp. 1043-1044, 1995.
• 4) 中瀬仁,毛利栄征,安田進,末広俊夫:大型振動台による地中埋設構造物の浮上実験と浮上予測解析,第38回地盤工学研究発表会,pp. 1847-1848, 2003.
• 5) Chian, S. C., Tokimatsu, K. and Madabhushi, S. P. G. : Soil liquefaction-induced uplift of underground structures: Physical and numerical modeling, Journal of Geotechnical and Geoenvironmental Engineering, ASCE, Vol. 140(10), 04014057, 2012.

タイトルに関連する用語 (8件)： 液状化 ,  地盤 ,  埋設管 ,  浮上 ,  メカニズム ,  着目 ,  模型 ,  振動実験