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J-GLOBAL ID:201802216094847294   整理番号:18A0627059

水辺コミュニティの水利用史からみた農業の持続性-有明海干拓農村における水田稲作農業の持続理由-

Sustainable Agriculture in a Coastal Community from the Perspective of Water Use History: Reasons for Continuing Rice Farming in a Reclaimed Village on the Ariake Coast
著者 (1件):
資料名:
号: 22  ページ: 41-58  発行年: 2017年02月20日 
JST資料番号: F2144A  ISSN: 2434-0618  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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現代の農業の持続性を考えたとき,サステイナブルな農業,つまり生態系と調和した農業という回答の仕方もあるが,水田の保全に限ってみても,その持続性の理解について合意があるとはいえない。その理由の1つに生態系というエコロジーの考え方と農民の考える農業の持続性とのズレがある。本稿では,水田と水との関係に強い関心が向けられてきた有明海に面した水辺コミュニティを取り上げ,そこでの「むら」の組織を用いた稲作農業の維持への取り組みを事例として,なぜ,この地区の人々が水田稲作にこだわるのかについて考察した。この地区では,農業と生活の近代化のなかで水と住民との関わりがほぼ失われた結果,水への住民の関心の低下が著しい。本稿では,水田での稲作は地域の水環境に住民が働きかける数少ない機会となっており,稲作の衰退はむらの領土保全の中核となる農家にとってゆゆしき問題として理解されていることを明らかにした。稲作と水との関係が意識される背景には,むら人のノリ養殖の場所である有明海の環境が悪化したことによって,ますます高度な水管理が求められるようになっていることがある。水社会の一員としての現代水辺コミュニティにおける水と人との関わりの鍵となっているのが,稲作なのである。(著者抄録)
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分類 (4件):
分類
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農業一般  ,  環境問題  ,  水利用,その他  ,  稲作 
引用文献 (29件):
  • 相川陽一,2014,「中山間地域-生活の場から」桝潟俊子・谷口吉光・立川雅司編『食と農の社会学-生命と地域の視点から』ミネルヴァ書房,191-213.
  • 安藤光義編,2013a,『日本農業の構造変動-2010年農業センサス分析』農林統計協会.
  • - ,2013b,『大規模経営の成立条件-日本型農場制農業のダイナミズムと苦悩』農山漁村文化協会.
  • 福永真弓,2014,「生に『よりそう』-環境社会学の方法論とサステイナビリティ」『環境社会学研究』 20:77-99.
  • 福岡県水産試験場,1900,『有明海調査報告』福岡県水産試験場.
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