抄録/ポイント：
抄録/ポイント
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【目的】非小細胞肺癌(NSCLC)患者における末梢血,癌組織および癌周囲組織におけるTh17細胞の発現を観察し,その臨床的意義および変化の可能な機序を調査する。方法:30例のNSCLC患者を肺癌群とし、20例の健康診断者を対照群とし、フローサイトメトリーを用いて、肺癌群の末梢血、癌組織、癌周囲組織及び対照群の末梢血中Th17(CD4+IL-17+)細胞の発現を測定した。RORc mRNAとIL-17 mRNAの発現を,免疫蛍光定量的PCRによって検出した。血清中のIL-6,IL-17,IL-23,および形質転換成長因子β1(TGF-β1)の血清中濃度を,酵素結合免疫吸着検定法(ELISA)によって検出し,NSCLC患者の血清,癌組織,腫瘍周囲組織,および対照群におけるそれらの濃度を測定した。NSCLC患者のTh17細胞と臨床病理タイプ及び関連サイトカインのレベルとの関係を分析する。【結果】(1)NSCLC群におけるTh17細胞の比率は,(3.81±0.63)%であった。対照群(0.73±0.22)%より有意に高く(P<0.001),NSCLC群におけるTh17細胞の比率は(5.07±0.28)%であった。それは,隣接する組織の(3.00±0.25)%と末梢血(3.75±0.70)%より有意に高かった(P<0.001)。(2)NSCLC群の末梢血におけるRORc mRNAとIL-17 mRNAの発現は,それぞれ(3.91±0.48)と(68.91±6.31)であった。対照群(P<0.001)と比較して,NSCLC組織におけるRORc mRNAおよびIL-17mRNAの発現は,それぞれ(4.94±0.31)および(101.61±9.42)であった。それらは,隣接組織[(2.35±0.21),(46.02±4.11)],末梢血[(3.91±0.48),(68.34±6.04)]より有意に高かった(P<0.001)。(3)III+IV期NSCLC患者の末梢血におけるTh17細胞の割合(4.26±0.66)%とIL-17濃度(430.71±15.62)pg/mlは,I+II期患者(3.47±0.32)%と(368.09±20.74)pg/mlより有意に高かった(P<0.05)。III+IV期NSCLC患者の腫瘍組織におけるTh17細胞の比率は(3.22±0.12)%とIL-17レベル(268.98±19.67)pg/mlはそれぞれI+II期患者(2.83±0.18)%と(227.39±9.62)pg/mlより高かった(P<0.05)。III+IV期のNSCLC患者の癌組織におけるTh17細胞の比率は(5.33±0.48)%で,IL-17の濃度は(525.39±17.14)pg/mlであった。I+II期患者はそれぞれ(4.87±0.16)%と(462.50±22.67)pg/mlであり、両者の間に統計学的有意差がなかった(P>0.05)。(4)NSCLC患者の血清IL-6、IL-17、IL-23とTGF-β1の濃度は対照群より著しく高く(P<0.05)、NSCLC群患者の癌組織のIL-6、IL-17、IL-23とTGF-β1のレベルは癌周辺組織と血清より明らかに高かった(P<0.001)。(5)NSCLC患者の末梢血、癌組織のTh17細胞の割合はIL-6、IL-23とTGF-β1と有意な正の相関関係があった(すべてP<0.01)。結論:NSCLC患者の末梢血、隣接癌組織及び癌組織においてTh17細胞の高発現が存在し、病状の進展に伴い、高侵襲性及び明らかな血行転移を伴う可能性がある。Th17細胞の増加は,IL-6,IL-23およびTGF-β1の増加と関連している可能性がある。Data from Wanfang. Translated by JST【JST・京大機械翻訳】
