抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
将棋や囲碁において,多数決などの複数プレイヤを使った合議による指手決定が成功を収めている。合議についての研究では,評価値が最も高い手を選択する「楽観」合議が多数決よりも良い結果を得ている。また,囲碁においてプレイヤの多様性が高いチームが強いプレイヤ一つから作られるチームよりも強くなるという研究がある。本研究では,これらの研究に基づき「異種楽観合議」を提案する,すなわち異なるプレイヤ間で楽観合議を行う手法である。異なるプレイヤ間では評価関数のスケールが異なるため,単純な大小比較ではうまくいかないと予想される。本研究では,評価値から勝率を予測する関数を作成し,その関数を使った楽観合議,勝率楽観合議を提案する。将棋プログラムを用いて実験を行い,いずれの合議も単体よりも性能が良くなることを確認した。その後,単純楽観合議と勝率楽観合議による対戦実験を行い,性能について多数決合議と同等以上となることを確認した。(著者抄録)