文献
J-GLOBAL ID:201802216837451170   整理番号:18A0861638

デリー首都圏における工業労働市場とワーカーの経済生活-自動車系と軽工業系の比較考察-

The Industrial Labor Market and Workers’ Economic Life in the National Capital Region of Delhi: Comparative Study on Automobile Industries and Light Industries
著者 (5件):
資料名:
巻: 73  号:ページ: 1-20  発行年: 2018年04月28日 
JST資料番号: L2586A  ISSN: 0286-4886  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
デリー首都圏の工業化は,自動車系と軽工業系(アパレル,繊維など)の雇用を大きく拡大させたが,前者では非正規化が顕著に進行したのに対して,後者でその水準は低く留まる。本稿は,ハリヤーナー州最大の工業団地IMTマネサールでの調査結果により,自動車系の非正規ワーカーと軽工業系のワーカーは,出身地や賃金水準を同じくしており,基本的には同一の労働市場にあることを導き出す。両者の間には差異も認められる。それは,自動車系においては企業側が労働力を若く,新しい状態に保ちたい意向をもつため,軽工業系よりも入れ替わりが激しいことにより生じている。経済生活面では,ワーカーは住居費や食料費を抑制し,手取り収入の40%程度をウッタル・プラデーシュ州やビハール州の農村部に住む家族へ送金していることが注目される。送金は家族の生活費のみならず,教育費や耐久消費財の購入にも充てられ,彼らが置かれている条件不利性を軽減する可能性も有していると考えられる。制約がある中で,インド工業化の恩恵を引き出そうとするワーカーの営為が明らかとなった。(著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
産業経済  ,  人文地理学 
引用文献 (12件):
  • 石上悦朗 (2011): 産業政策と産業発展.石上悦朗・佐藤隆広編著:『現代インド・南アジア経済論』ミネルヴァ書房,149-182.
  • 木曽順子 (2012): 『インドの経済発展と人・労働』日本経済評論社.
  • グラノヴェター M.著,渡辺 深訳 (1998): 『転職-ネットワークとキャリアの研究』ミネルヴァ書房.Granovetter, M. (1974): Getting a Job: a Study of Contacts and Careers. The University of Chicago Press.
  • 鍬塚賢太郎 (2015): ICTサービス産業の大都市集積と地理的な分散.岡橋秀典・友澤和夫編: 『現代インド4 台頭する新経済空間』東京大学出版会,201-222.
  • 友澤和夫 (2016): 工業化と非正規化-デリー首都圏における自動車産業の請負労働市場を対象に-.経済地理学年報,62,71-86.
もっと見る

前のページに戻る