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J-GLOBAL ID:201802216880264676   整理番号:18A1793888

北海道網走地域上空のエアロゾル中のアルミニウム・マンガン濃度の2012年から2014年の変動

Changes in Aluminum and Manganese Concentrations in Aerosol over the Abashiri Area in East Hokkaido from 2012 to 2014
著者 (4件):
資料名:
巻: 63  号:ページ: 66-73  発行年: 2018年09月29日 
JST資料番号: G0291A  ISSN: 0375-9202  CODEN: TNDNA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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北太平洋への大気からの鉄(Fe)の影響を見積もるためには,その近隣である北海道東部に飛来するエアロゾル中のFe濃度を計測することに意味がある。これまでにFe濃度を計測してきた結果,エアロゾル中の総Feに対する水溶性Feの比が増加していることがわかってきた。この変化の原因を明らかにすることを目的として,本研究はエアロゾル中のマンガン(Mn)とアルミニウム(Al)濃度を測定した。その結果,エアロゾル中のMn濃度が,2012年から2014年の3年間で増加していることがわかった。このためエアロゾル中の鉄とマンガンの比(Fe/Mn)は低下していた。また,季節変化をみると厳冬期にFe/Mnが低下していた。このことから,冬季の化石燃料燃焼の増加が短距離輸送,長距離輸送共にエアロゾル中のMnの増加に関係していると考えられる。Mnと水溶性Feの直接相関をとると,微小粒子のみに相関(r=0.403)がみられた。このことから,長距離輸送による化石燃料などの増加によるMnの増加が水溶性Feの増加と関係していたことがみられた。また,短距離輸送の粗大粒子中のAlと水溶性Feの間にも弱い相関(r=0.239)がみられた。粗大粒子は土壌の巻き上がりである可能性があるため,地域的なAlの増加は総Feの増加につながり,その結果水溶性Feも増加したと考えられる。一方,網走地域は農耕地であり土壌改良のためAlが人為的に施肥されることがあるが,これと水溶性Feに直接の関わりは見られなかった。以上のことから,エアロゾル中の水溶性Fe増加は,長距離輸送のMnの増加と起源を等しくするため,化石燃料燃焼に一因があると考えられる。(著者抄録)
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分類 (2件):
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粒状物調査測定  ,  環境汚染一般 
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