抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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以前に,系統発生と共発現ネットワーク分析を用いてイネにおける二次細胞壁(SCW)形成の候補調節因子として123転写因子(TF)を見出した。それらの中で,本研究では,亜鉛フィンガーと不確定ドメイン(IDD)ファミリーTFであるOsIDD2の役割を調べた。その過剰発現は矮性,脆弱な葉を示し,SCW形成が欠損した植物の典型的な表現型であるリグニン含量を減少させたが,そのノックアウト植物はわずかに増加したリグニン含量を示した。RNA-seqおよび定量的逆転写ポリメラーゼ連鎖反応分析により,いくつかのリグニン生合成遺伝子がOsIDD2過剰発現植物において下方制御され,セルロース合成およびスクロース代謝に関与する他の遺伝子に対して同じ事例を明らかにした。イネプロトプラストを用いた一過性発現アッセイにより,OsIDD2はリグニン生合成,シンナミルアルコールデヒドロゲナーゼ2及び3(CAD2及び3)及びスクロース代謝,スクロースシンターゼ5(SUS5)に関与する遺伝子の転写を負に調節することを明らかにした。一方,AlphaScreenアッセイは,CAD2及びCAD3のプロモーター領域に位置するOsIDD2と標的配列間の相互作用を直接確認した。これらの観察に基づき,OsIDD2はその標的遺伝子のダウンレギュレーションによりSCW形成及び他の生物学的事象に負に関与すると結論した。Data from Wanfang. Translated by JST【JST・京大機械翻訳】