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J-GLOBAL ID：201802219695078494   整理番号：18A1492471

日本に分布している2種のBrachyponeraアリの社会構造と営巣仲間の識別

Social structure and nestmate discrimination in two species of Brachyponera ants distributed in Japan

著者 (3件)： Murata Naoki (Marine Biosystems Research Center, Chiba University, Chiba, Japan) ,  Tsuji Kazuki (Department of Subtropical Agro-Environmental Sciences, University of The Ryukyus, Nishihara, Okinawa, Japan) ,  Kikuchi Tomonori (Marine Biosystems Research Center, Chiba University, Chiba, Japan)
資料名： Entomological Science  (Entomological Science)
巻： 20  号： 1  ページ： 86-95  発行年： 2017年 
JST資料番号： W1441A  ISSN： 1343-8786  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ハリアリBrachypponera chinensisは米国に移入され,そこで侵入種となった。米国におけるB.chinensis個体群に関する様々な生態学的データが収集されてきたが,推定起源である日本固有の個体群の生物学と生態に関する多くの面は不明のままである。本論文では,固有の個体群であるB.chinensisと近縁種B.nakasujiiの社会構造および営巣仲間の識別を検討した。両種とも季節にわたって機能的な多雌性を示した。B.nakasujiiにおいてのみ,女王の数とワーカー数に季節的変動があった。アリーナ試験において,いずれの種のワーカーも同じ個体群からの同種の非営巣仲間に対して攻撃的な行動を示さず,平均攻撃性スコアは巣間の距離によって増加しなかった。しかし非攻撃的応答においていくつかの差異が両種の営巣仲間と非営巣仲間の間で確認された。巣に単一のワーカーを誘導する実験において,B.chinensisは営巣仲間のような高い確率で非営巣仲間を受け入れたが,B.nakasujiiの非営巣仲間においては営巣仲間よりも受け入れられなかった。これらの知見は,B.chinensisの固有な個体群が,安定した多雌性,弱い営巣内攻撃性および非営巣仲間の受け入れのような,移入領域における多くの侵入外来種によって共有されるいくつかの鍵となる特性を既に持っていることを示唆する。これらの傾向は近縁なB.nakasujiiと比較して顕著である。Copyright 2018 Wiley Publishing Japan K.K. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

シソーラス用語： 日本 ,  生息分布 ,  動物社会構造 ,  *アリ ,  アメリカ合衆国 ,  季節的変動 ,  *攻撃行動 ,  種差
準シソーラス用語： *Brachypponera chinensis ,  Brachypponera nakasujii ,  ハリアリ ,  ワーカー【動物】 ,  移入種 ,  侵入種 ,  多雌性

著者キーワード (7件)： アリ ,  ハチ目 ,  侵襲性アリ ,  多dom ,  ポリgyn ,  Ponerinae ,  単一性

分類 (1件)： 個生態学  (EE03020H)

タイトルに関連する用語 (6件)： 日本 ,  分布 ,  アリ ,  社会 ,  営巣 ,  識別