文献

J-GLOBAL ID：201802219908586343   整理番号：18A0380764

実験室実験と計算論的アプローチの併用により明らかにされた微生物特性動力学と個体群動態の間の相互作用【Powered by NICT】

Interplay between microbial trait dynamics and population dynamics revealed by the combination of laboratory experiment and computational approaches

著者 (3件)： Suzuki Kenta (Department of General Systems Studies, Graduate School of Arts and Sciences, University of Tokyo, Japan) ,  Yamauchi Yuji (Department of General Systems Studies, Graduate School of Arts and Sciences, University of Tokyo, Japan) ,  Yoshida Takehito (Department of General Systems Studies, Graduate School of Arts and Sciences, University of Tokyo, Japan)
資料名： Journal of Theoretical Biology  (Journal of Theoretical Biology)
巻： 419  ページ： 201-210  発行年： 2017年 
JST資料番号： A0288B  ISSN： 0022-5193  CODEN： JTBIA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： オランダ (NLD)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： フィラメント形成は一般的な細菌防御機構であり,これは微生物群集動力学に広範な影響を及ぼす。個体群動態に及ぼすフィラメント形成の影響を調べるために,著者らは糸状細菌Flectobacillus.MWH38と繊毛虫捕食者Tetrahymena pyriformisによる実験系を開発した。このシステムでは,Flectobacillusの効果的な防御はほとんどの個体群成長を許さないによるテトラヒメナの消光をもたらした。カイロモン実験の結果はフィラメント形成のための化学的信号の存在を示唆した。機構をさらに調べるため,著者らは定量的機構的モデルを開発し,シミュレーテッドアニーリング法を用いた実験結果のモデルを最適化した。にモデル挙動に敏感なパラメータを明らかにするために逐次モンテカルロ法に基づく近似Bayes計算を用いた大域的パラメータ感度解析を行った。著者らのモデルは,個体群動態,Flectobacillusのセルサイズ動力学を再現した。モデル挙動はFlectobacillusの養分吸収とフィラメント形成の傾向に敏感であった。ロバスト実験で使用した条件でテトラヒメナの絶滅を予測し,より高い栄養素条件で個体群サイクルに平衡から転移を予測した。フィラメント形成のための化学的信号の存在が誤りであることを以前の研究に反して,著者らの結果は,低い捕食者密度での化学信号の重要性を示唆し,捕食者-被食者相互作用の異なる段階で作用することを細菌耐性機序の多様性を示唆した。Copyright 2018 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【Powered by NICT】

シソーラス用語： 捕食者 ,  養分吸収 ,  テトラヒメナ属 ,  *相互作用 ,  最適化 ,  *ポピュレーションダイナミックス ,  感度解析 ,  *個体群 ,  フィラメント ,  栄養素 ,  モデル ,  細菌 ,  ロバスト性 ,  防御機構
準シソーラス用語： Flectobacillus , 【Automatic Indexing@JST】

著者キーワード (6件)： 誘導性防御 ,  近似Bayesian計算 ,  シミュレーテッドアニーリング ,  表現型可塑性 ,  微生物動力学 ,  フィラメント形成

分類 (1件)： 個体群生態学  (EE03030S)

タイトルに関連する用語 (7件)： 実験室実験 ,  計算 ,  併用 ,  微生物 ,  動力学 ,  個体群動態 ,  相互作用