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J-GLOBAL ID:201802222814119440   整理番号:18A0315583

フォッサマグナ地域における後期中新世の全般的隆起と造構-火成活動

Late Miocene general uplift and tectono-magmatism in the Fossa Magna district, central Japan
著者 (1件):
資料名:
巻: 72  号:ページ: 41-57  発行年: 2018年01月25日 
JST資料番号: F0193A  ISSN: 0366-6611  CODEN: CKKAA8  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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新生代においてフォッサマグナ地域の隆起は中期中新世末からはじまり,後期中新世には全般的隆起が進行している。この時期には隆起中軸部付近で激しい火山活動が生じ,多数の火山性陥没盆地群が形成されている。火山性陥没盆地群は一次的な配列と,それと斜交する雁行状の二次的な配列をなしている。これらは,溶融体の上昇による鉛直下からの地殻の突き上げによる引張場での雁行状の深部断裂の形成によって説明することが可能である。隆起中軸部には中新世の花崗岩類の活動,後期中新世の火山性陥没盆地群の発生,第四紀火山の活動などがみられ,現在もキュリー点深度は浅く,また,周囲より地殻熱流量も高い値を示しており,高温帯(火山-深成作用高温帯)を形成している。一方,地震分布・地震波速度構造・地震波トモグラフィなどのデータからも隆起中軸部の地下には溶融体の存在が想定され,深度30~50kmないしは20~60kmには地震波の低速度層がみとめられる。これらは地表部から得られた火山性陥没盆地群の形成機構と調和的である。マントル内における部分溶融の発生後,地殻下部~最上部マントル付近への溶融物質の付加と蓄積,溶融物質の地殻内への上昇と迸入(群生マグマだまりの形成),地殻内の断裂に沿っての上昇などが想定され,隆起中軸部における隆起は,このような溶融体の形成とその活動からもたらされるマグマ活動に原因があると考えられる。(著者抄録)
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分類 (1件):
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構造地質学・テクトノフィジクス一般 
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