抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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自然換気の原理と計画の立て方,建物のタイプごとの自然換気の仕組みと効率的な手法,換気効果の試算方法を紹介した。自然換気の原理では,室内外温度差により生じる浮力を利用した重力換気と,風上・風下の圧力差を利用した風力換気の原理を式で表し説明した。次に,安定的な自然換気が可能か判断するため建設予定地の気象条件,自然換気開口の設定,換気シミュレーションの実施,換気シミュレーションの評価まで,自然換気の計画における手順とポイントを説明した。また,様々な建物における自然換気の仕組みと効率的な手法として,大空間(体育館やアトリウム空間),吹き抜け・階段利用,各階ごとの換気,外壁の表面を流れる風の利用,自然換気の制御について説明した。最後に,自然換気の効果に関し,外気1m
3/hの自然換気による月別冷房効果の原単位をグラフで示し,外気冷房効果は,これと換気シミュレーションで得られた換気量を乗ずることで得られると述べた。また,空調機器に対する自然換気の省エネ効果の割合について,自然換気回数,対象機器の省エネ率,自然換気の制御方法別に想定結果例を示した。