抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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誘導結合プラズマ質量分析(ICP-MS)を用いた塩素の元素分析は,アルゴンプラズマ中のCl+のイオン形成効率が低く,等圧干渉の有病率のために困難である。Cl検出を改善するために,Ar-ICPを大気圧残光反応管に結合させ,Cl-の高感度検出をもたらすプラズマ支援反応化学イオン化(PARCI)を最近開発した。ICPへのナトリウムとメタノールの導入は,PARCI-MSのCl-感度を従来のICP-MS/MSよりも良好に改善することを示した。本報告では,エーロゾルガス流量とトーチ箱排気流速がCl-検出に及ぼす影響を調べることにより,ICP残光における塩化物イオン形成機構を調べた。具体的には,ICPにおける分析物の破壊,プラズマ生成物の残光反応管へのサンプリング,及びPARCIにおける塩化物イオン形成の主要な過程としての大気圧残光におけるイオン中性反応を評価した。エーロゾルキャリアガス流速≦2.2Lmin-1がClに対する化合物非依存性応答因子をもたらし,分析物の効率的な分解のためのプラズマ中の十分な滞留時間を示すことを見出した。注目すべきことに,トーチ箱排気流量はCl-感度に劇的な影響を与えることを示した。この効果は,プラズマ試料採取効率と残光におけるイオン-中性反応に及ぼす影響から生じる。最後に,著者らの結果は,残光反応管で形成されたクラスタがCl-検出において重要な役割を果たすことを示した。特に,[NaClO_2]-および[NaClO_2]-は,メタノールおよびナトリウムと組み合わせてICPに導入された塩素化化合物からのCl-検出のための重要な化学種として同定された。ab initio計算は,これらのクラスタイオンの形成に対する熱力学的に有利な反応を示し,高感度塩化物イオン検出のためのICP残光におけるクラスタ形成の重要性を支持した。Copyright 2018 Royal Society of Chemistry All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】