低コストポリ-γ-グルタミン酸を基にした吸着剤としての廃納豆(発酵大豆)から抽出した粘質物:水溶液からの希土類金属Ndの除去【Powered by NICT】

Hisada Misaki; Kawase Yoshinori

文献

J-GLOBAL ID：201802223846653481 整理番号：18A0025490

低コストポリ-γ-グルタミン酸を基にした吸着剤としての廃納豆(発酵大豆)から抽出した粘質物:水溶液からの希土類金属Ndの除去【Powered by NICT】

Mucilage extracted from wasted natto (fermented soybeans) as a low-cost poly-γ-glutamic acid based biosorbent: Removal of rare-earth metal Nd from aqueous solutions

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資料名：
巻： 5 号： 6 ページ： 6061-6069 発行年： 2017年
JST資料番号： W2960A ISSN： 2213-3437 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：オランダ (NLD) 言語：英語 (EN)

ポリ-γ-グルタミン酸(γ PGA)は水溶液から重金属を除去するための有望なバイオ収着剤として知られているので,主にポリグルタミン酸とフルクタンから成る廃納豆(発酵大豆)から抽出した粘液は,低コストのγ-PGAを基にした吸着剤として期待できる。水溶液からモデル重金属として選択した有害または希土類金属Ndのバイオソープションのための納豆粘質物の除去能力を研究した。500mgl~( 1)の納豆粘質物用量でNd除去効率は100mgl~( 1)の試薬γ-PGA用量と同程度であることが分かった。51.3mg Nd(g納豆粘質物)~ 1の最大バイオソープション容量は文献に報告されている試薬PGAまたはアルギン酸カルシウム-ポリグルタミン酸ハイブリッドゲルのそれの1/4であるが,エタノールを用いた廃納豆から抽出した納豆粘質物の推定コストは,試薬級PGAのコストの十分の1以下であった。FT-IRとXPSのスペクトルは納豆粘質物へのNdの吸着は,γ-PGAのアミドおよびカルボン酸アニオン基を持つカルボン酸アニオンとNd結合と静電相互作用により起こり,フルクタンの表面上の官能基も納豆粘質物によるNdの除去に寄与していることを確認した。今回の結果は,納豆粘質物は水溶液から重金属の除去のための有望な低コストポリ-γ-グルタミン酸をベースにした生物収着剤であることを確認した。Copyright 2018 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【Powered by NICT】

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著者キーワード (5件)： , , , ,

下水,廃水の物理的処理 , 代謝と栄養 , 医用素材 , 農業廃棄物の利用

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