抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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・豊洲市場問題は,その過程で安全と安心で大騒ぎになり。科学的に安全を確保できるのに話をややこしくした事例であり,逆に過去の原発は絶対安全を強弁して安心を強要しリスクマネジメントをおろそかにしてしまった事例。
・生鮮食品は,採取され,加工され,運搬される中で,海,作業場,トラックなど,必ずしもきれいといえない幾つかの環境にさらされ,これらの環境に比べて豊洲市場の隔離された土地の土壌や地下水の影響はかなり小さく,原発では1つの事故で甚大な損害を周辺に与え,場合により爆発なので多量の傷害者,死者がでる恐れもあり,安全の許容度がはるかに厳しくなるのは当然。
・安全を力説しても不安が消えないのは,リスクが現実になった時に大きな損害を被り,責任の所在や認識が不明確で補償も十分でない実例が多いからであり,補償によってリスクを処理し安心を得ることは,保険の原理。
・我が国に必要な原発を前向きに進めるには「賠償責任の有無」とは別に,生命・疾病保険や損害保険の考え方で,事故があれば全ての損害を無条件に事業者と国が補償する仕組みを事前配慮してつくっておくのが解決策。